Apple経営陣に大変動―iOS担当SPVのScott Forstall、リテール担当SVPのJohn Browettが去り、Ive、 Cue、Mansfield、Federighiの権限が拡大へ

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Scott Forstall

Appleは先程、iOSソフトウェア担当上級副社長のScott Forstallが来年早々にもAppleを離れることを発表した。これと同時にJony Ive、Bob Mansfield、Eddy Cue、Craig Federighiらの上級幹部の権限が拡大されることも明らかとなった。

Appleのプレスリリースによれば、Forstallは今年から来年にかけて引継ぎのためにCEOのTim Cookの顧問を務めるが、上級副社長の職はただちに解かれるようだ。

Forstallに加えてリテール担当上級副社長のJohn Browettも辞任する。Browettは今年1月にイギリスの家電量販チェーンDixonsのCEOからTim CookによってAppleにスカウトされた。Appleは小売事業は絶好調で、最近も2012年第4四半期には第3四半期を上回る42億ドルの売上を計上している。プレスリリースからはBrowettの辞任の理由ははっきりしないが、おそらくAppleとの相性が悪かったのだろう。Dixonsの売り場のサービスは少しも良くなかったことなどを理由にBrowettの採用は当初から強い批判を招いていた。

Appleは「Browettの後任を選考中」と述る一方で、Forstallの権限については他の上級幹部の間で分担していく方針のようだ。デザインのトップ、Jony Iveがヒューマン・インタフェースを、 iTunes、App Stores、iCloudの責任者、Eddy CueがSiriと問題の地図アプリを、OS Xの責任者、Craig FederighiがiOSを、それぞれ新たに監督することになるという。

近くAppleを離れるのではないかと観測されていたBob Mansfieldは新設されたテクノロジー・グループを指揮することになった。このグループはすべてのワイヤレスと半導体技術をカバーする興味深い部門で、半導体チップを社内でデザインし始めたAppleにとって、将来を左右するような重要性がある。

いずれにせよ、ForstallがAppleを離れることは大きな衝撃を広げている。ForstallはNeXTでスティーブ・ジョブズの下で働いた後、ジョブズの復帰と共に1997年にAppleに加わわった。Forstallはジョブズの生前から死後にかけて次期CEOの有力候補と目されていた。一部のツイートはForstallは地図アプリの失敗の責任を取らされたのではないかと推測している。しかしTim CookのCEO就任によってナンバーワンになる可能性が消えたため、Forstallが自身のリーダーシップを発揮できる新しい世界を求めたのだという可能性も高い。

今回の人事はTim CookがCEOに就任して以後、最大の社内体制の変革だ。Forstallが去るのがトップニュースであるのは確かだが、同時に彼の権限を多数の幹部に分散して引き継がせたことはこれまでのAppleのプロダクト・ラインに対する考え方に大きな変更があったことを示唆する。iOSとOS XをCraig Federighiの下に集めたことは特に注目だ。これはAppleがデスクトップとモバイルの一層の融合を目指している現れではないかと思う。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+