調査結果:ベンチャー資金調達はスタンフォード出身スタートアップがトップ

次の記事

Apple経営陣に大変動―iOS担当SPVのScott Forstall、リテール担当SVPのJohn Browettが去り、Ive、 Cue、Mansfield、Federighiの権限が拡大へ

ベンチャーキャピタルとエンジェル投資に特化した調査会社、CB Insightsから、興味深い最新調査結果が発表され、一流ベンチャー資金を集めてスタートアップを立ち上げることに関して、スタンフォード大学の卒業生が支配的ではなかった、というショッキングな事実が発見された。

冗談、冗談。もちろんスタンフォード出身者はVC資金によるスタートアップの世界を支配している。

実際、少しでもシリコンバレーで過ごしたことのある人なら、ウェブスタートアップを作るエンジニアから、そこに資金を投入する投資家まで、テク業界のあらゆるレベルにスタンフォード卒が行き渡っていることに気づく。ブログ世界でさえ、カーディナルの手から逃れることはできない。TechCrunchも何人かのスタンフォード卒をスタッフに抱えていて、共同編集長のEric Eldonはかつて奔放な学生時代にStanford Dailyの編集主幹を務めていた。スタンフォード同窓生のネットワークは、このあたりではたしかに目に見える本物だと感じられる。

そしてCB Insightsが同社初の大学起業家精神レポートと名付けたこの研究によって、スタンフォードのパワーは逸話的に大きいというだけでなく、実際に定量化できることがわかった。

同レポートでは、一般にテクノロジーおよびビジネスで超一流と言われる6大学の卒業生を対象に、彼らがベンチャーキャピタルの世界でどんなポジションを占めているかを評価した。調査の結果、2007年~2011年にかけて559回の投資機会に総額126億ドルが投資され、スタンフォード大学は卒業生がベンチャー資金を受けることに関してトップだった。スタンフォード同窓生は203回のラウンドで、41億ドルの資金を調達していることが本調査でわかり、他の大学に「楽勝した」。

ハーバードは僅差の2位だったが、大部分がFacebookの共同ファウンダー、Mark Zuckerbergのおかげだ(調査は中退者も含めている)。これを除外すると、スタンフォード大学はその卒業生がVC世界に波を起こしていることに関してダントツである。

しかし、スタンフォードがその栄冠に安住していられないことは指摘しておくべきだろう。ベイエリアおよびテク業界におけるスタンフォードの力は、最近厳しく批判されており、この力を行使する際同大学は少し敏感になる必要があるだろう。また、成長に関してはNYUとハーバードの東海岸勢が、調査対象6校中最速の成長率を見せている。

どんな調査でもそうだが、この調査の詳細に関してもいくつかあら探しをはできる。CBはわずか6大学(スタンフォード大学、ハーバード大学、MIT、NYU、UCバークレー、およびペンシルベニア大学)しか調べていないので、全大学にフェアな調査ではないと感じる人もいるだろう。そしてもちろん、成功した中退者を同窓生に数えることは、学業を成就するために勉強時間と学費を費やした人々にとって必ずしも嬉しいことではない。

しかし全体的にみて、この結果はかなり現実に即しているといえる。これとは別のスタンフォードが発表した調査によると、2006年に同大学はシリコンバレーで最大の雇用者だったので、キャンパスの塀を越えてその種のインパクトが感じられるのも理にかなっている。テクノロジーに対する関心がシリコンバレーのはるか外までひろがっている今、問題はスタンフォードがあと何年トップに君臨していられるかである。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)