SohoOS
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零細企業の日常経営雑務を一手に引き受けるSohoOS, 1年足らずでユーザ100万に迫る

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SohoOS第二ラウンドの資金調達800万ドルを発表してから1年近く経つ。その後同社は、PRなどもやらずにひっそりしていた。そこでCEOのRon Danielに会って、どうかしたの?と聞いてみた。

答は一言: 成長が急ピッチで忙しすぎた。このプラットホームを利用するマイクロビジネス〔日本的には“零細企業”〕は94万に達し、毎日1500ずつ増えている。

SohoOSは、マイクロビジネスに標準的なビジネスツール集一式を提供する。とりわけ評判が良いのは、請求事務、Web上のプレゼンス(Webサイトを作って管理してあげる)、そしてコンタクト(連絡先〜客先, 仕入れ先)管理だ。

マイクロビジネスの一応の定義は、従業員1〜5名、年商6万ドル以下ぐらい。ただしSohoOSの現在の対応言語は、英語のみだ。

ここ1年の爆発的な成長の理由は二つある。ひとつは最初の資金をマーケティングに投じてユーザを獲得したこと。第二は、プロダクトの質だ。

同社の最大の利用価値は請求事務だから、同社はどのブラウザでも使えるツールバー、’Command Center‘をユーザに提供している(下図)。それがユーザ(ビジネスのオーナー)に、注文や問い合わせがあった、請求書や見積書を相手が見た、支払があった、などを逐一通知する。そのツールバーをブラウザに常駐させると、SohoOSの利用価値はぐんと上がり、ユーザエンゲージメントも濃くなる。

検索のデフォルトを変えてしまうツールバーが多いが、こいつは、そんなことはしない。

ぼくは同社を初期から知っているので、そろそろ課金を開始したかな、と思っていた。ところが同社は、売上よりも成長を選んだのだ。その方針は理解できるけど、今後はどうするのか? CEOのDanielに聞いてみた。

彼の説明によると、今現在はいろんな有料機能を小規模にテストしているが、しかし今いちばん力を入れているのは請求事務と支払事務の部分の改良だ。なぜか? 請求処理の月額は1億ドルにものぼり、毎日50万ドルあまりがPayPal経由でシステムに送金されてくる。Danielによると、額は4か月ごとに倍増しているそうだ。

SohoOSはどうやら、マイクロビジネスというニッチを支配しつつあるようだ。来年2013年は、収益化(マネタイゼーション)というハードルをどうやって越えるか、しっかり見守りたい。

〔SOHOは、small office, home office、すなわちマイクロビジネスのこと。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))