クラウド電話APIのTwilio、最初の大型国際展開に成功―日本のKDDIと独占販売契約締結

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日本の文化は信頼性、確実性などを重視するため、外国企業が日本市場に進出するのは難事だ。Twilioは日本で十分な尊敬を受けている大企業、KDDIと独占販売契約を結ぶことに成功した。KDDIはTwilioのクラウド・コミュニケーションAPIを日本のモバイル・アプリのデベロッパー向けに提供することになる。

今月、TwilioはAT&Tと大型提携を結んだばかりだ。Twilioはアメリカでの成功の方式を海外市場への参入でも踏襲することに成功したようだ。

TwilioはVoIP、SMS、shortcode〔テキスト用短縮番号〕、通常通話のクラウド電話プラットフォームを世界各地に広めることを狙っている。アメリカではeBay、Uber、Huluを始め15万のデベロッパーが電話サービスにTwilioのAPIを利用している。Twilioが海外進出にあたって現地の有力キャリヤと提携するのはさまざまな規制をクリアして独自の電話番号を利用できるようにするためだ。KDDIとの契約はこれまでで最大の国際提携となる。

来る2013年の春から日本のデベロッパーや企業はKDDIを通じてTwilioのAPIが利用できるようになる。販売とサポートはKDDIウェブコミュニケーションズが実施〔日本語〕するので、デベロッパーはTwilioにサインアップする必要はなく、それどころかTwilioが提供しているサービスであることを知る必要もない。アメリカのスタートアップが日本で受け入れられるのに必要な信頼性をKDDIが提供することになる。

KDDIはテレコム企業として日本で第2位の売上高を持つ。KDDIの販売力をもってすれば日本のコールセンター、大企業のテレコム・システム、モバイル・アプリなどでこれまで使われてきた電話応答メニュー、カンファレンス・コール、SMS通知など各種の電話機能をTwilioの安価で高機能なAPIで置き換えることが可能になるだろう。 TwilioのCEO、Jeff Lawsonはわれわれ」の取材に対して「デベロッパー、大企業、中小ビジネスを数多く顧客に持つ現地有力キャリヤと提携することはきわめて効果的だ」と語った。

こうした動きによってクラウド電話市場の競争は激化することが予想される。また一部のキャリヤはTwilioからAPIのライセンスを受けることを嫌ってスタートアップを買収して独自のプラットフォームを構築しようとするかもしれない。

一方、AT&TとKDDIとのライセンス契約を獲得したことでTwilioの信頼性が上がり、世界の多くのキャリヤから同様の契約を取り付けることができる可能性が高まった。Twilioは最近20ヶ国を新たにサポート地域に加えたのでローカライゼーションには多大の努力を払う必要が出てくる。Twilioはイギリス、ブラジル、イスラエルでも同様の提携を狙っているようだ。こうした地域ではスタートアップの活動が非常に盛んなので20万のデベロッパーを獲得するというTwilioの目標達成も早いかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+