「髭剃り」をサブスクリプション方式で提供するDollar Shave Club、シリーズAにて980万ドルを調達

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dollar shave club logo月額わずか1ドル(プラス送料)からという料金のサブスクリプション方式で髭剃りの提供を行なっているDollar Shave Clubが、シリーズAにて980万ドルの資金を調達した。

共同ファウンダー兼CEOのMichael Dubinによると、今回のラウンドはVenrockが主導したもので、「Dollar Shave Clubの新たな展開を可能にする」ものであり、「ライフスタイルサービスを提供していきたい」という方向性に則って活用していくつもりだとのこと。詳細については教えてもらえなかったが、どうやら近々、何か新しいものをサブスクリプションサービスに加えてくるような様子だ。時が来るまでは内容について触れたくないという意向らしい。但し、新サービスの展開以外にも、バックエンドツールの開発には調達した資金を活用することになっているという話は教えてくれた。もちろん詳細は明らかにせず、「基本的な解析ツール」という話ではあった。

Dollar Shave ClubはインキュベーターであるScience, Inc.発の企業で、3月に最初の資金調達を行った(100万ドルのラウンドで、Kleiner Perkins Caufield & Byers、Forerunner Ventures、Andreessen Horowitz、Shasta Ventures、Felicis Ventures、White Star Capitalなどが出資した)。Dubin曰く、同社のゴールはグルーミング分野における「最初の有名オンラインブランドの構築」の構築であるとのことだ。会員との間には密接な関係を築き、その声を反映しつつシェービングクリームなどの新商品エリアにも参入していきたいと考えている。

「Dollar Shave Clubでは、まずは髭剃りを簡単で楽しいものにすることにより、人びとの生活改善に役立ちたいと考えている」とDubinは述べている。

ちなみにアメリカ国内では「Our Blades are F***Ing Great」というビデオを通じて、同社を知る人がかなりいるようだ(どんなビデオだか忘れてしまったり、全く知らないという人のために上に載せておいた)。同ビデオは既にYouTubeで700万回以上再生されており、個人的にも何度見ても笑ってしまう。Dubin(彼自身もビデオに登場している)に、ビデオが大変面白かった旨を伝えると、「確かにあれは我が社にとって重要な資産になっている」との返事が返ってきた。但し、バーなどにでかけると、頻繁に顔バレしてしまうようになったのが残念だとも言っている。「Dollar Shave Clubのビデオに出ていた人だね」と声をかけられることが多く、その際には「あんな奴、嫌いだよ」と応じるようにしているのだそうだ。

尚、最新のプロモーションプロダクトであるOld Glory 2012というページには、Dubinは登場しない。歴代大統領の漫画絵を掲載して「Who Will Shave Our Great Nation?」というアンケート風のプロモーションを展開している。

ところで、Dollar Shave Clubが認知され始めると、より広範囲な品物をサブスクリプション方式で提供するスタートアップが次々に出てきた(アダルト玩具を提供するサービスも生まれた)。しかしDubinによると、サブスクリプションモデルを展開しようとするスタートアップは、「サブスクリプション」の方式を「継続的売り上げ」という面から考えようとしていないと批判する。利用者の役に立つという視点が欠けているように思えると言うのだ。

「頻繁に品物を届けるモデルでビジネスを展開していくのであれば、利用者の抱えている問題に対して、より良い解法を提供できるように心がけるべきだと思うのです」とDubinは言う。

彼自身は、自社のモデルを「サブスクリプション・サービス」とは呼びたくないとも言っている。もちろんサブスクリプションベースのサービスを提供しているのではあるが、「メンバーシップ・コマース」と位置づけたいと考えているのだそうだ。「メンバーシップと言えば参加者がみんな仲間であり、一緒により良いサービスを探しているというイメージがあります。しかしサブスクリプションとなると、利用者と提供者との間には仲間であるというイメージがなくなってしまうと思うのです」。

今回の資金調達のアナウンスと同時に、サービスをカナダでも展開することになったとのアナウンスもあった。

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(翻訳:Maeda, H)