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Grouponの欠点を研究し尽くし, 満を持して登場したOffersBy.me–お店を虐待しないサービス

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Adam Goldbergは、事前に研究と調査をたっぷりとやってから、この春OffersBy.meを立ち上げた。かつてOracleやGoogleの社員だったこの起業家はClearSaleingの協同ファウンダだが、広告の効果分析について経験と知識があり、OffersBy.meにもそれが生かされている。OffersBy.meは今日(米国時間11/5)から一般公開となり、本誌にもそのお知らせが届いた。

ぼくは、一個人として、Grouponのようないわゆるクーポンサイトにあまり関心がない…そもそも、あんなのは面倒くさいのだ。しかしそんなぼくが、Adamの今度のスタートアップのコンセプトには惹かれてしまった。

OffersBy.meのどこに、心惹かれたのか? 物やサービスのディスカウントを提供する、今やありれたWebサイトじゃないか。今現在のサービス提供エリアは同社のあるオハイオ州コロンバスだけだが(拡張計画はある)、GrouponLivingSocialのような巨大怪獣とは一味も二味も違うクールな機能があるのだ。

消費者がその日のバーゲンをランダムに受け取ったり、大量のバーゲン企画の中を自分で検索するのではなくて、OffersBy.meでは顧客が、どんなもの(物やサービス)をいくらぐらいで欲しいかを伝えておく 。すると、その条件に合った売り出しが出現したときに、教えてくれる。これは、かなりのグッドアイデアだ。

Goldbergは、Grouponなど、これまでのオンラインクーポンサービスの欠点を研究し尽くして、そこからOffersBy.me〔直訳: “私が指定するオファー”〕を生み落としたのだ。

彼らの欠点とは何か? Goldbergの研究によると:

  • Grouponは雑である、精度がない。Grouponの絨毯爆撃的なやり方は、コロンバスだけでも毎日40万通のメールを送っている。その回収率は1/1000だ。
  • Grouponの半額割引き、Grouponが25%取る、という画一的なやり方では、店の取り分は概略25%しかない。
  • お店の取り分がわずか25%なので、店は量(回数)で稼がなければならないが、そのスケジュールや時間帯を自分で決められない(たとえば閑散時を割引き提供の時間帯に指定したいが、それができない)。
  • オファーの提供ページのビジュアルがお店によってはイメージを害する。

そこでGrouponは、消費者には良くてもお店には良いとはかぎらない。OffersBy.meは、どちらにも良い状況を作りだすことによって、上記の問題の多くを解消しようとする

  • 精度 –  クーポンサービスがオファーを盲目的にブロードキャストするのではなく、OffersBy.meではユーザが自分の購入意図をブロードキャストする(GoldbergはDoc Searlsを引用している)〔とくに彼のThe Cluetrain Manifesto〕。ユーザは、関心のあるオファーの種類と自分が払える額を入力する。とても簡単だ。Grouponがやってないことが、不思議なくらいだ。
  • 経済 – OffersBy.meは当面、利用するだけなら無料、回収が生じたら10%を取る。たとえば50ドルのオファーに対して実際に消費者がそのほかプラスして75ドルを払っても、OffersBy.meの取り分は50ドル×10%=5ドルだから、実質マージンは6.6%だ。
  • コントロール – 時間帯や場所は完全にお店がコントロールできる。たとえば、△△△駅前店だけに限定してもよいし、ひまな時間帯に限ってもよい。
  • ブランドイメージ – 消費者の側が希望価格を設定するのだから、“ブランドの安売り”というイメージはなくなり、オファーはあくまでも客とお店が納得づくの、一定の“枠内”での取引となる。そのほかの高級品の価格やイメージを汚さない。
  • 分析 – システムにはお店のための分析が組み込まれている。だからオファーの実績が、あとで分かる。

ちょっとしたハードルは、ユーザはOffersBy.meの会員にならないとオファーが分からないことだ。サインアップは短時間でできるし、Facebook Connectも利用できるが、入力する情報はGrouponの場合より多い。

また入力の項目に[必須]の注記はないけど、一部の項目の入力をさぼると、会員登録ができない。この点は至急、サインインページの仕様を変えるべきだ。でないと、途方に暮れるユーザも多いだろう。でもいったんログインできたら、あとは分かりやすくて簡単だ。

またクーポンとその利用は、携帯の上でしかできない。サインアップはデスクトップでもできるが、実際にお店を利用するには携帯が必要だ。なお、クーポン利用のアプリは位置対応なので、特定店だけの企画は、そのお店へ行かないと利用できない。

このサービスなら、面倒くさがり屋のぼくでも使えそうだし、お店が犠牲にならないのも良い。しかも、消費者が犠牲になることもない。つまりGoldbergは、店とお客がwin/winの関係になれるサービスを考え、その実現に成功したのだ。

地元でまず成功して、全国展開できることを心から祈りたい。このやり方ならお店も乗りやすいし、Grouponにつきもののホラーストーリー(これやらこれ)も避けられるだろう。

モバイルのアプリはiTunesのここで。

下のビデオは、OffersBy.meのチームが作ったチュートリアルだ。サービスの使い方(お店と消費者と両方)の説明も、ぼくのこの記事よりは分かりやすいだろう。その中には、苦情処理のやり方もある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))