tapestry
robin sloan

Betaworks、スマートフォン時代の物語を生み出すオーサリングプラットフォーム「Tapestry」をリリース

次の記事

ひとつの時代の終わり―Windows Live MessengerはSkypeに統合されて引退へ

半年ほど前、未来派の小説家であり、かつ以前はTwitterのメディアマネージャーを務めていたRobin Sloanは、将来の「物語」のあり方について考えていた。スマートフォン時代に適合した「物語」とは、どういう姿であるべきなのかということを考えていたのだ。

熟慮の末に「Fish」というエッセイを世にあらわした。インターネット上で何かを「好き」になることと、何かを「愛する」ことの違いについて考えるものだ。画面上に美しくレイアウトされた「物語」が表示されるようになっていて、なかなか面白い体験を与えてくれる。たくさんのリンクが埋め込まれて、どう読むかが読者に任されている意味のあるウェブページとは異なり、「Fish」にはひとつの動作しか用意されていない。ページを捲って次に進んでいくという動作のみが可能なのだ。選択の余地はない。そして後戻りもできないので、エッセイに対する集中力が求められる。

世の中に生まれてきたこの作品に対し、ニューヨークに拠点をおくBetaworksが興味を持った。Bit.lyやChartbeatなどを手がけてきた経験豊富なインキュベーターだ。この「Fish」風インタフェースを持つエッセイをより簡単に制作できるプラットフォームを構築したいと考えたのだ。

そして生まれたのがTapestryだ。「Fish」は「読み進める」というオプションしかなく、画面のどこをタップしてもページが進んでいくこととなる。それでこうしたインタフェースを持つ作品を「tap essay」と名付け、これをワードプレス風の簡単な操作により作成できるようにしたのだ。

「当初Robinは作品を世に出すにあたって、プログラミングの勉強をもしなければなりませんでした」と、BetaworksのCEOであるJohn Borthwickは言う。「私たちが執筆者たちにプラットフォームを提供すればもっと多くの作品が生まれてくるのではないかと考えたのです」。

編集画面は非常にシンプルだ。TumblrやWordpressのようなインタフェースで、フォントのサイズや色を指定するようになっている。外部の画像を取り込むこともできる。プレビューもできるようになっている。作品が完成すると、共有するためのURLが生成される。

「iOS上ではクリエイティブな作業もいろいろとできるようになっており、TapestryでもiOSネイティブなオーサリングプラットフォームの提供もできればと考えています」とBorthwickは言っている。「ウェブ上でのオーサリングツールと同様なものを提供したいと考えています」。

アプリケーションには、誕生のきっかけとなった「Fish」や、有名な発明家であるニコラ・テスラに関する「Why Nikola Tesla Was the Greatest Geek Who Ever Lived」などが同梱されている。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)