ヤフーとグリーの提携はゲームにとどまらないエンターテインメント分野の提携、JVの設立も視野に

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ヤフーとグリーの包括提携について、今日、発表があったのは多くの人耳にしているはずだろう。そのフォローアップとして、両社は今日の夕刻に記者会見を開催している。

今回の取り組みは単純にヤフーがMobageとPCで実現していることをスマートフォン分野に焼き直したものではなくて、その内容はすこし広いものだ。

もちろん、単純には、ヤフー代表取締役社長の宮坂学氏が言うように、Yahoo!が提供するのはスマートフォンのゲームを「Yahoo!でみつけてGREEで遊ぶ、シンプルなことでポータルビジネスそのもの」なわけで、GREEはYahoo!からトラフィックをもらう代わりに、Yahoo!はYahoo!ウォレットのような機能を利用してもらうという図式になるのだろう。利用者拡大で決済も広がれば、両社ともにビジネスとしていい結果に働く。

ただ、今回はこれだけにとどまらない。というのも、両社で共同出資の会社を立ち上げて、エンターテインメント分野での事業を画策しているということだ。ここでいうエンターテインメント分野とは、ゲームだけにとどまらず映像コンテンツも含まれている。そして、そこからキャラクタービジネスなどの派生なども考えているのだろう。

事実、グリーは自社の人気ゲーム、探検ドリランドのテレビ放送のような映像化も行っているし、キャラクターグッズの販売なども行っている。子会社にグリーエンターテインメントプロダクツというそれ専門の事業会社も立ち上げている。

また、ヤフーで言えば、Gyaoのような映像プラットフォームの子会社もあるので、そこを通じての映像配信なども可能となる。

こういった手法は別に目新しものではない。以前から出版社や放送局や映画会社やゲーム会社などコンテンツをかかえる事業者は、自社のコンテンツを軸にマンガや映像やゲームなど幅広く他のコンテンツを制作したり、キャラクターグッズなどからも収益を生むようにするコンテンツのマルチユースを手がけてきた。ソーシャルゲームの分野ではDeNAも人気ゲームの怪盗ロワイヤルを以前にはマンガ化や映像化をしている。

ただ、ヤフーとグリーのような大きなチャンネルを持つ両社がこの事業化に取り組めば、ピュアなインターネット発のエンターテインメントコンテンツのマルチユースを実現できるのかもしれない。それはそれで興味深い。

なお、きっと多くの人が気になるだろう、スマートフォンのゲームについてのヤフー側の立ち位置だが、ヤフーがグリーと提携したのは、彼らが唱えるOnly1戦略、すなわち、自社であろが他社であろうがポータル事業者として、国内でもっともすぐれたサービスを提供しようという戦略にもとづいていてのことだ。宮坂氏が言うには「ファースト」パートナーという位置づけなので、今後はPC版のYahoo!ゲームでMobage以外にも提携パートナーがあるように、今後は他のゲーム企業との提携もあるのかもしれない。