22歳のセキュリティーコンサルタントが立ち上げたのはたった315円で利用できるインフラサービス

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Gehirn Web Services2008年に放送されたドラマ「ブラッディ・マンデイ」(天才高校生ハッカーが警視庁の秘密部隊と協力しながら事件を解決というストーリー)のコマンドクラックシーンをブログ上で解説してしてちょっとした話題になった人物をご存知だろうか。このブログの執筆者は当時18歳でブログの記事がきっかけで、ドラマの技術監修をしていたサイバーディフェンスにリクルートされた経緯を持つ。さらに、経済産業省が主導する22歳以下の学生を対象としたセキュリティキャンプの講習合宿の講師補助も務めた経験も持つ。

石森大貴氏はそんな人物なのだが、彼にはほかにも逸話があって、小学6年生の時からレンタルサーバーサービスを運営していた経験もあるし、某大手企業がクラウドサービスを発表した際、すぐにセキュリティホールを見つけて報告し、20分でそのサービスを停止においやったというエピソードなんかもある。

彼がなぜセキュリティーに詳しくなったのかといえば、「元々”鍵”が好きだったことからデジタルな鍵も好むようになり、最終的にセキュリティーやハッキングにも詳しくなったのではないか」と自分を振り返って答えてくれた。そして今ではセキュリティーのコンサルティングやウェブサービスの開発を行うゲヒルンを立ち上げて、代表取締役社長として働いている。

そのゲヒルンが今日から新たにサービスをリリースした。 今回リリースされたのはGehirn Web Servicesだ。Gehirn Web ServicesはRS2(レンタルサーバーサービス)、DNS(ドメインネームサービス)、KVS(高信頼性データストアサービス)である。

Gehirn Web Services

それぞれのサービス内容は既存の競合サービスを使ったことのあるユーザーならイメージがわくだろうが、彼らの特徴はセキュリティーにある。

RS2ではセキュリティーの知識を活かして、かなり堅牢な作りになっている。たとえば、FTPにウイルスに感染するおそれのあるファイルをアップロードすると自動で消去されたり、ブルートフォースアタック*などの攻撃に対しても自動で判断してある程度防げるようになっている(*:暗号解読方法のひとつで、可能な組み合わせを全て試すやり方)。普通のユーザーはあまり心配しないかもしれないが、これはセキュリティーギークのこだわりなのだろう。

ギークなユーザー向けにZ Shellなんかも整備しているし、ほかにもいろいろと機能があるのだが、ユーザーはこれらを全部含めて月額315円から利用できる。普通はウェブアプリケーションやファイアウォールを導入しているだけでも高くつものだが、あえてこの値段でサービスをリリースしたのだという。というのも、このサービスの機能は石森氏がほぼ1人で開発していて、コストを押さえることができたからだ。

ゲヒルンは石森氏を含め2人で運営しているが、来春以降はセキュリティーに対して知識のある人材やプラットフォームサービスに感心のある若いエンジニアをリクルートする予定だそうだ。また、今後はプラットフォームに注力し、Gehirn Web Servicesを個人ユーザーでも手の届く価格で拡大していくという。