Messaging
evergram

Evergram、機能を拡張して「将来のためのメッセージングプラットフォーム」に進化。結婚式のみならず誕生日などのライフイベントにもお祝いのビデオを送ってみよう

次の記事

Facebook、ようやくモバイルにも「シェア」ボタンを導入。これはFacebook版「リツイート」だ

Cover of Delivered Evergram AlbumEvergramという名前をご記憶の方もいらっしゃるかもしれない。今年のTechCrunch Disrupt SFのStartup Alleyにて、共同ファウンダーのDuncan Seayがウェディングドレスを着てプレゼンテーションを行ったのだった。ドレスによって注目を浴びたという面もあっただろう。但し、実のところ、そんなギミックは必要なかったのかもしれない。Evergramは、プロダクトとしての魅力を通じて、正当な注目を集めつつあるようだ。このEvergramが最初にリリースしたのは、もちろん結婚式関連のものだった。ゲスト、友人、そして家族などが、両人との思い出や名言金言箴言などの言葉、お祝いの言葉、写真、ビデオなどをデジタルビデオにまとめるためのツールだった。

この度、Evergramはこのプラットフォームを拡張して、誕生日、卒業式、退職の日、チャリティ、お祝いごと、家族の記念日などのイベントの際に用いる「サイン帳」のようなものにしたのだ。ちなみにこのサービス、当初は「思い出を残す」ためのツールとして考案したものなのだそうだ。

いくつものサービスを立ちあげてきたSeayは、2010年末に癌を宣告された。それをきっかけに子供たちに伝えたいこと、友だちと話したいこと、家族や大好きな人たちと共有したい感情などについて考え始めた。「11歳の子供と言うのは反抗期まっさかり。父親の言うことなど聞きはしません。とくに説教臭い話などには全く耳もかしません。そうした中、YouTubeのような形で、将来になってから聞けるようなメッセージを残せたらどうだろうかというようなことを考え始めたのです」。幸いなことに、Seayの癌は現在のところ寛解している。そして彼が考えたアイデアも、Evergramとして実を結んでいるわけだ。

冒頭に記したように、Evergramに登録したデータはオンラインアルバムにまとめられる。そしてこのアルバムを受け取った人は、いつでも中身を見ることができる。ちなみにアルバムはグループ内で公開するか、あるいはプライベートにするかのオプションしかない。したがって知らない人に公開されてしまうようなことはない。この点でファイスブックよりも気楽だとも言えるだろう。

ところでSeayは、「後のために記録を残す」という意識が意外に重要な働きをするのだと言う。アルバムが送られた日に始まって、将来にわたって何度も再生されることになるという意識が、コンテンツの性格を変えることになるのだそうだ。「(ソーシャルネットワーク上に溢れる)コンテンツは、ナルシスティックなものばかりです」と話が続く。「アルバムにまとめてプレゼントするのだという意識が、他の人物に対する思いやりなどを生み、既存コンテンツと一線を画するものとなり、そこにマネタイズのヒントもあると思うのです」とのこと。マネタイズということで言えば、将来的にはマイクロペイメントの仕組みを取り入れて、有料のデジタルアルバムを作れるようにしたいとのこと。

現在のところはベータ段階ということで、Evergramは完全に無料で利用することができる。ウェブからサインアップを行うか、あるいはiTunes App StoreからiOSアプリケーションをダウンロードすることができる。

共同ファウンダーはJeff Saden。SeayとSadenはこれまでにも一緒にベンチャーの立ちあげに関与してきている。Evergramはシード資金として約100万ドルの資金を調達している。ラウンドを主導したのはSyncom Venture Partnersで、以前FacebookにいたChris Kelly、元OpenTableのマーケティング部門VPで、現在はMillerCoorsに在籍するAndy England、およびMagna GlobalのCEOであるTim Spenglerなどのエンジェルも参加している。現在は、規模を拡大した次の調達ラウンドを準備しているところだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)