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HPとAutonomyの腐敗に見るエンタプライズソフトウェアの一大転機

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エンタプライズソフトウェアの世界は、悪臭紛々たる巨怪な混乱だ。ベンダたちが、現代的なデータワークフローの基調であるコラボレーションの精神やソーシャルの技術を本格的に取り入れないかぎり、混乱はますますひどくなるだろう。

今朝(米国時間11/20)の決算発表の席でHPのCEO Meg Whitmanは、Autonomy*の100億ドルの買収を全額償却する、この買収には数え切れないほど多くの不正行為や、それに詐欺すらも伴っていた、と宣言した。これは、HPのポーズか? それもありえる。しかしHPが経験した苦難は、今のエンタプライズ市場の重症の患部を明るみに出すものであり、その症因はレガシーソフトウェアと営業優先の企業文化だ。〔*: Autonomy, イギリス企業、日本法人もある。〕

EnStratusのMichael Ducyが、先週のDefragカンファレンスで、主な症状を次のように指摘した:

  • SKUシャッフル: 古い製品のSKUを、新しく作ったのに変えて、あたかも新製品(あるいは新バージョン)であるかのように売る。
  • インストールできないソフトウェア: 複雑すぎてユーザにはインストールできないエンタプライズソフトウェアを売り、ベンダへの依存性を作りだす。
  • 病的なソリューション: そのソフトウェアが動くためには、それをユーザ向けにビルドしてくれるコンサルタントを必要とする。だから、大手ベンダのカンファレンスはつねにコンサルタント企業が大口スポンサーになる。ベンダがソフトウェアの大型契約を結んだら、彼らがそのおこぼれに与る。顧客企業のIT部門も、彼らに依存している。

エンタプライズソフトウェアのベンダは、スパゲティのように絡まり合った複雑怪奇なアーキテクチャを売っており、それを扱えるのはベンダ自身と系列のコンサルタント企業等だけだ。でもDucyによれば、最近では顧客が利口になりつつある。彼らはIBMやEMCのようなベンダに、相談しなくなった。彼らは、ソフトウェアとサービス企業のニューウェーブに着目している…エンタプライズをディスラプトしつつあるスタートアップたちだ。EnStratus、Cloudscaling、それにGitHubAtlassian、このような新進企業が今では数百もあり、エンタプライズ市場を蚕食し始めている。顧客企業は、これら新世代のスタートアップの中に、自分が求めるソリューションを探している。そのような顧客企業は、ソフトウェアスイートに代表されるような、セットアップと運用に特殊なスキルを要するレガシーシステムのプロバイダたちに辛酸をなめさせられた経験がある。彼らは、誰もが簡単に使えるツールを求めている。

スタートアップたちの提供製品は、コラボレーションの上で使うことが前提だ。それによって従来の開発サイクルが一変し、今後長年にわたってその影響を浸透させていく。

RedMonkのDonnie Berkholzが今日(米国時間11/20)のブログ記事で、データの新しい世界について述べている(強調は彼自身):

次はどうなり、未来はどうなるのか、それがいよいよ、はっきりしてきた。GitHubのようなものは、もはや単なるデータではない。それはデータサイエンスの背後にあるワークフローの全体だ。EMC ChorusがStrata NYOpenChorusとしてオープンソース化された。またそれに伴うパートナーシップも、データサイエンスのクラウドソーシングのための、Kaggleのプラットホームも含め、変わってきた。われわれが今目にしているのは、オープンソースのコミュニティで大きく成功したコラボレーションモデルを、データサイエンスに持ち込もうとする動きの、始まりだ。

Berkholzの記事は、エンタプライズの世界にも希望があることを示唆している。EMCは主力製品のオープンソース化により、新しいコラボレーション的市場に適応しようとしている。SAPやVMware、それに今日大赤字を発表したHPですら、その兆候はある。

しかし大企業の頭上にはまだ、レガシーベンダの営業優先という暗雲がたれ込めている。その雲を爆破して、ソーシャルとコラボレーションを軸とする新しいITの活力を、ぜひとも作りだすべきだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))