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イギリス政府の公式サイトに“殺しのライセンス”付き求人広告が載る

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最広義に解釈すると、この(下図)求人広告(すでに削除)は、イギリス政府がお役人言葉で業務効率化の専門家を求めているのかもしれない。でもその文章をよくよく見ると、“秘密諜報職務(Secret Intelligence Service)”とか“目標消去専門官(Target Elimination Specialist)”などの、ものものしい言葉から匂うように、誰かがイギリス政府の一般向けオフィシャルサイトであるDirectGovに、にせの人材募集メッセージを投稿したもの、と思える。

しかもこれは、本物のハッカーの仕事ではなさそうだ。政府のサイトがときどきハッカーの攻撃によって遮断されるのは主に、ファイヤウォール越しにワームが送り込まれたり、DDoS攻撃を食らった場合だ。しかし今日(米国時間11/23)の椿事は、一種のジョークであり、システムがあまりセキュアでない、という警告かもしれない。

本誌TechCrunchの読者でバックアップストレージサービスFlirbleのCEO Ryan Kennedyの指摘によると、このサイトに求人広告をポストすることは比較的簡単で、誰でもできる。“Universal Jobmatchの社員としてサインアップすれば求人をポストできる”そうだから、確かにセキュリティは甘い。

今Gov.ukに、この事態の説明と、そのほかの被害について問い合わせている。

アップデート: 政府担当者は、事件については説明しなかったが、次のような声明を寄越した: “人びとが真剣に仕事を求めているときにこのような虚偽の広告がポストされたことは遺憾である。なお、それは現在、削除されている”。

まだ“犯行声明”のようなものはないが、すでにTwitterという名の宇宙はこの話題でにぎわっている。

過去に、Anonymousのようなグループや、それらを名乗る人たちが、SOPAやWikiLeaksなどの問題との絡みで政府サイトを乗っ取り、抗議のメッセージを載せたことはある。

詳細が分かり次第、この記事をアップデートしよう。以下は、上図の求人広告の全文だ。

“イギリス政府にはときどき、その持続的存在が公共の秩序の維持を脅かしている人びとを、消去する必要が生ずる。そこで政府は、これらの問題を匿名で取り扱える、特別の技能を有する専門職を求めている。

その任務には、複数の国を訪れて、それらの国々で複数の個人を消去することが含まれる。

理想的な候補としては、平凡で特徴のない人物であることが求められる。人混みにとけ込むことができ、必要とされるどんな者にも、なりすますことができるからである。また、使命を達成する方法を見つけ出すための知識と技能に恵まれている者でなければならない。ときには、外国から不法に出国する技能も要求される。この任務は、過去に軍歴のある者、中でもとくに、狙撃用ライフルの名手に適していると考えられる。

着任者には必要な装備がすべて与えられる。それらは、パスポート、特殊な腕時計、ジェットパック、一人乗り潜水艦、そしてワルサーPPKなどである。

この任務はとりわけ、マティーニをステアせず、シェイクして飲むことを好む者に適している。

この任務への応募者は、リージェンツパーク(Regent’s Park)にある、あの大きくて作り物のような岩の近くに、静かに立っていていただきたい。”

〔007(ウォッカマティーニ)でなく、“ふつうの”マティーニの説明。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))