アメリカの製造業を復活させたい–デトロイトのShinolaが“スローな工場”で高品質を目指す

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もう誰もが知っているように、合衆国の製造業はここ数十年で急落し、グローバル化のおかげで中国やインドなどで物を作った方がより有利、という状況になってしまった。衣料など一部の品目は復興のきざしがややあるが、機械、器具、電子製品などの消費者製品は完全に輸入品ばかりだ。かつて故Steve Jobsが言ったとされているが、アメリカ人の多くが、この国に製造業の仕事は二度と戻ってこない、と信じている。

この潮流に逆らって泳ごうとしているのが、新興企業のShinolaだ。Shinolaは“モータータウン”(自動車の町)デトロイトのダウンタウンに工場を置き、腕時計や自転車を手始めに、さまざまな消費者製品を完全にここ合衆国で作ろうとしている。

Shinolaを作った親会社Bedrock Brandsはテキサスの非公開企業で、そのオーナーはFossil Inc.のファウンダTom Kartsotisだ。Shinolaが今社屋兼工場としているのは、デトロイトの歴史的建造物であるArgonautビルの3万平方フィートのスペースだ。今作っているのは腕時計と自転車だが、腕時計は組み立てを同社で行っている。自転車は、合衆国製のフレームから作る。製造は順調で、製品の出荷は来年初頭から始まる予定だ。

Bedrock社は、Webサイトすらない隠密企業だが、これまで合衆国の消費者製品のブランドを、いろいろ集めていたようだ。たとえば今年の夏には、アウトドア用のアパレルやアクセサリで知られるシアトルのFilsonを買収した

本誌TechCrunchが今月、デトロイトで合衆国北部地区集会(Northern Meetups)を開催したことをきっかけに、Shinolaを取材しCOO Heath Carrの話も聞けた。下のビデオでお分かりのように、同社の腕時計を作っているフロアは、まったく工場らしくない。窓からたっぷりと日の光が差し、ラジオから音楽が鳴りっぱなしだ。Carrによると、ShinolaとBedrockの中核的な信念として、製造工程のあらゆる部分が最終製品の質に反映する。

その話から私が連想したのは、スローフード運動だ(日本機関)。その運動は、幸せで健康的な牛の乳からは、よりおいしいチーズができる、と主張する。Shinolaの工場の、明るい快活な作業環境からも、きっと優れた腕時計や自転車が生まれるだろう。同社は、メイドインアメリカで良質な製品なら、少し高くても消費者は買う、と考えている。いろんな製品でそうなってくると、おもしろいわね。メイドインアメリカのiPhoneも、そのうち買えるかしら?

では、下のビデオでShinola社の様子をご覧ください。

〔画像クレジット: Detroit Lives。〕

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))