「共有経済」における革新と規制のバランス

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共有経済(sharing economy)が急成長している。Airbnb、Getaround、Lyft等の企業は、宿泊、交通等の既存ビジネスを破壊しようとしている。しかし、新しいサービスを創造するためにテクノロジーを利用するこれらの会社は、既存業界の規制の枠組みとうまく相応れない。ニューヨーク大学スターンビジネススクールのArun Sundararajan教授に、この話題について話を聞いた。彼の結論。規制当局はこれらの新ビジネスに対処する方法を進化させていく必要がある。

Sundararajanによると共有経済は、現実世界の資産を空間的時間的にばらばらにし、独立したサービスとして再構築する方法を提供する。それは、デジタルツールが破壊できるものの領域を破壊し、さもなければ使われるもとのなかった資産を時分割共有することを可能にした。例えば、Airbnbでアパートの部屋を共有し、Getaround通じて車をレンタルする。

しかしここで問題になるのは、通常厳しく規制されている業界、例えば接客業や自動車レンタル業が、公共の安全確保のための厳しい検査や資格審査を受けていないサービスと、ある日突然競争を強いられることだ。あなたが乗るLyftの運転手は、カリフォルニア州公益事業委員会の規制に則って運転する免許を与えられていない可能性が極めて高いし、Getaroundからレンタルする車は、EnterpriseやAvisのような既存業者からレンタルした車では当然の定期メンテナンスや検査をおそらく受けていない。

解決案としてSundararajanが提案するのは、これらの市場でサービスを提供する会社に、さまざまな検査サービスを使うことによる自己規制を行わせ、身元と評判を管理することによって間題児をシステムから排除することだ。

こうすることによって規制当局は、現在すでに共有経済そのものによって解決している公共安全に関する不可解な要素と距離を置くことができる。代わりに彼らは、何か問題が起きた時に消費者が苦情を持ち込む最後の手段として役目を果たすことができる。言い換えれば、事前審査に費やす時間を減らし、他に頼るところのなくなった問題の解決に多くの時間を向けるべきだ。

幸い共有経済にいる多くの会社は、自己審査に関してすでに良い仕事をしている。例えば、相乗りサービス会社では、全ドライバーについて経歴、免許、犯罪歴を調査し、乗客から低い評価を与えられた者を排除するシステムが機能している。また、Airbnbなどの分野で行われている星よる評価システムは、低い評価の物件が貸し出されないように働いている。

しかし私の言葉を信じてはいけない。上のビデオでインタビュー全篇をご覧あれ。

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(翻訳:Nob Takahashi)