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IVS 2012 Fall: 年内1億ユーザーを目指すLINEはライフスタイルのプラットフォームに

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今年のはじめにLINEは1億ユーザーを目指すと聞いたときには、実際にそんなことが実現するのかと疑問ではあったが、その達成に向けて着実に歩んでいる。すでに発表されているようにLINEのユーザーは11月30日に8,000万人を突破している。現在は1週間あたり200万人ベースで伸びていると発表されていたので、12月の間にあと2,000万を獲得するのはハードルが高いかもしれない。ただ、Infinity Ventures Summitの段上に登ったNHN Japan代表取締役社長の森川亮氏は、現在もその目標に向かって頑張っているという。

26カ国のAppStoreで無料1位を獲得したLINEはアジア圏、特に台湾やタイ、インドネシア、マレーシア、香港、シンガポールなどでその強さを発揮しているが、現在はスペイン語圏で伸びているという。調べたところ、スペインではトップ無料で2位、アルゼンチンでは同5位、チリでは同1位である。

こういったユーザーの獲得はマーケティング主導で行われているわけではなくて、まずはオーガニックに伸びているところにあとからマーケティングコストをかけて拡大しているようだ。したがってさほどマーケティングをコストはかかっていないと森川氏は語っている。

興味深かったのは森川氏が言うには、LINEは単なるコミュニケーションツールではなく、ライフスタイルのプラットフォームになることを目指していることだ。全方位のサービス、すなわち国内ではヤフーがその地位にいるが、オンラインにとどまらず、オフラインを含めたプラットフォームになればいいと考えているようだ。

森川氏は語るには、スマートフォンによって成功のスタイルは変わったということだ。ガラケーの世界はトップページが重要な文化で、PVやリーチが重要だった。これはトップページから各サービスにトラフィックを流すビジネスだったが、スマートフォンでは特化された機能やサービス1つ1つが独立して、それぞれが融合した新しいサービスモデルになるという。LINEというコミュニケーションのハブを軸に、その中で生まれるサービスをつなげる、新しいエコシステムを作っていくという。

実際、今年7月に発表したプラットフォーム戦略では、チャンネルというコンセプトのものとに、ゲームや占い、クーポンなどの複数のサービスを開始している。また、企業向けのアカウントを提供して特にO2Oでの利用を促進したいと考えているようだ。低価格で小さな店舗などが利用できるアカウントのLINE@もスタートさせている。

最近になって、いくつかのゲームタイトルをリリースし、AppStoreの無料トップのランキングに送り込んだのは記憶に新しい。中でもLINE POPは2週間で1,000万ダウンロードを実現しているし、トップセールスでも短期間で2位に食い込んでいる。

ただ、こういった成功の影にはKakao Talkの韓国での成功があるのは間違いない。Kakaoはハンゲームの創業者によって作られたのでコミュニケーションをとっていると森川氏は言うが*、LINEの多くのビジネスはKakao Talkの成功をなぞっているものが多い。たとえば、LINE POPなどもKakao TalkでのAnipangの成功に裏付けられていると考えられる。ただ、グローバルな広がりに関してはLINEに軍配があがるのだろう。

[* 韓国でハンゲームはNaverと合併してNHNとなっている]

マネタイズについては、現在は実験的にいろいろと開始していて、ドライブをかければもっと収益があがると思うが、まだその段階には来ていないと考えているようだ。LINE POPにしてもユーザーのバランスを調整すれば収益をもっとあげられるが、そのステージではなくてさまざまな可能性を考えているということだった。