CrowleyがサンフランシスコにいてAppleの重役がFoursquareを利用。果たして両者の間に密談はありやなしや?!

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maps-4sqAppleのInternet Software and Services部門SVPのEddy Cueが31番目のツイートを行い、それが少々意味深に感じる。Foursquareを使って、AppleのHQにチェックインした旨のツイートだ。つまりはCueがFoursquareを使ってみているわけだ。そしてForsquare CEOのDennis Crowleyも今、サンフランシスコにいる。表に出ている事実はこれだけだが、どうも邪推したくなってしまうのは筆者だけだろうか。買収や、あるいはiOSへの機能統合についての話し合いなどが行われてはいないだろうか。

実はCrowleyの方は、しばらく前からシリコンバレーにやってきていて、シリーズDの資金調達に向けて動いているところだ。

さすがにツイートと、Crowleyが現地にいるというだけが論拠というのでは「邪推」に過ぎないだろうという声もあろう。しかしApple側にはFoursquareに興味を持ついくつもの理由があると思うのだ。6月のリニューアル以来、FoursquareはYelpの競合としてもとらえられるようになった。チェックインやバッジ取得に興味のない利用者も、自分の近くにあるレストランを探すのに、YelpではなくFoursquareを使うようなケースも出てきている。

これまで、iOSはレストランなどの情報取得については、大いにYelpに依存してきた。しかしAppleはさまざまなことを内製化したいと考える企業だ。Apple製品を便利にするための手段を、すべて手元に置いておきたいと考えているのだ。この点からYelp依存について考えを改める動きがあってもおかしくない。またYelpはアメリカ国内では多くの情報を取り扱っているが、国外についてはあまり情報蓄積も進んでいないという事実もある。

iOS 6では、自身の地図アプリケーションを使おうと、Google Map排除へと動いが。それと並行して、Yelpのレコメンド情報を地図に埋め込んだりもしていた。実のところそれ以前からも、Siriのレコメンド情報にYelpからの情報を利用していたりもした。SiriによってYelpからデータを引き出して、それから逆にYelpアプリケーションへリダイレクトしたりしていたわけだ。6月からはそれを1歩すすめてSiriからYelpに対して直接クエリーを投げかけるような仕組みにしていた。

こうしたすべてをFoursquareで代替可能ではある。あるいは、Appleが昨年リリースしたFind My Friendsというアプリケーションをご存知の方もいるかもしれない。利用者はほとんどおらず、App Storeでも評判の悪いアプリケーションだ。Foursquareを買収ないし統合化できれば、こうした位置情報系の機能をすべてFoursquareに任せてしまうこともできる。

実現可能性はどうだろう。Appleが買収を考えているとなると、買収額はかなりの巨額になりそうだ。Foursquareには2500万の利用者がおり、7億ドルないし8億ドルあたりのバリュエーションで新規ラウンドに入ろうとしている。

そのあたりの値段で買収するとすれば、コンシューマ向けソフトウェアサービスの買収額としては、かなりの巨額ということになる。これまでにはSiriを2億ドル以上で買収しており、またChompについては5億ドルで買収している。過去にはサプライチェーンの肝となる企業をさらなる巨額で買収したこともある。しかしコンシューマ向けのスタートアップに、それほどの大金を投じたことはない。

また、買収後も150名程度からなる才能集団をコントロールして、プロダクトの進化を行わせることができるかどうかも問題点となり得る。Foursquareに蓄積されるデータというのは、人びとにチェックインしてもらったり、友人関係を広げてもらってこそ、さらに輝き始めるものなのだ。

一足飛びに買収話までは行かなくとも、地図アプリケーションやSiriと深く連動するように協力関係を結ぶということはあるかもしれない。Foursquareの位置情報データベースはInstagram、Uber、Flickr、その他数々のサービスによって利用されている。1日のチェックイン数は500万にのぼり、面白い場所や人気を集めている場所の情報をいろいろと提供できるようになっている。こことAppleが提携するような話が進むとなると、非常にエキサイティングだし興味深いことだ。Foursquareの機能を利用して、Appleプロダクトが一層パワーを発揮するようにもなるだろう。

両者の間で進みつつあるプラン(もしかするとそんなものはないのかもしれないが)は、今のところ一切が秘密のベールに包まれている。

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(翻訳:Maeda, H)