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ファットフィンガー問題―Google、モバイル広告の間違いクリックを減らす対策を発表

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今日(米国時間12/13)、Googleはモバイル広告に新機能を導入したことを発表した。同社はこれを「ファットフィンガー問題の防止策」と説明している。つまりユーザーがスマートフォン上のバナー広告をうっかり押してしまう問題だ。何の関心もないのに広告主のサイトにいきなり連れて行かれるのは腹が立つものだ。また買う気がない客の訪問に対しても広告費を払わなければならず、広告主にとっても問題だった。

Googleのモバイル広告担当ディレクター、Jonathan Alfernessは私の取材に対して「われわれはテキスト広告とアプリのプロモーションについてはすでに対策を取ってきた」と説明した。

これらの広告には小さい青い矢印が含まれており、青い矢印以外の場所をユーザーがタップすると矢印が「このサイトを訪問する」という大きなボタンに変わる。広告主のサイトに移動するにはさらにこの青いボタンをタップしなければならない。つまりユーザーが本当に広告を見るつもりでタップしたのかどうか疑問がある場合は、Googleはユーザーに確認を求めることにしたわけだが。このフォーマットは数年前からテストが開始されていたが、さる6月にAdMobがAdWords広告を配信するようになってから利用範囲採用が大きく広がった。

今回Googleはこれと似たような確認クリックをもうひとつの主要モバイル広告フォーマットであるアプリ内画像バナー広告にも適用した。この場合、最初から青い矢印は表示されない。ユーザーが画像の中心をタップした場合は、実際に広告を見るつもりだったと判断してすぐに広告主のサイトが開く。しかしユーザーが画像の周辺部をクリックすると、例の大きな青い矢印が現れてユーザーに確認を求める(上のスクリーンショット参照)。

Googleはこの方式をしばらく前からテストしてきたが、Alfernessによれば、今日から正式採用された。つまりGoogleがスマートフォンに配信するすべてのスマートフォン・アプリ内画像バナー広告にこの方式が用いられることになった。Google公式ブログの記事によると、この方式のテストでモバイル画像バナーのコンバージョン率が有意に改善されたという。ただし間違いクリックが減った分だけクリックスルー率は若干減少した。

私はAlfernessに「クリック数が減るのはGoogle(と広告掲載者)にとって不利になるのではないか?」と尋ねた。それに対してAlfernessは「デジタル広告にはさまざまなトレードオフ関係がある。しかしこの件に関しては、われわれは長期的な観点から価値ある顧客を獲得することが重要だと考えている。また、短期的にみてもトレードオフ(クリック数の減少による減収)はさほど大きな問題にはなっていない」と答えた。

私は青い確認矢印からサイトを訪問したユーザーのコンバージョン率の変化についても尋ねたが、Googleは現在次の四半期決算発表を控えて財務関連情報の公開が制限される期間に入っているということで詳しい数字をもらうことは出来なかった。しかしAlfernessは「非常に良い結果を得ている。また広告主も強く好感してくれている」と述べた。

Alfernessはまた「この(ファットフィンガー)問題に関して、他の広告プラットフォームもわれわれのアプローチを参考にして対策を講じるよう期待している」と述べた。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+