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大幅リニューアルされたFacebook Nearby〔付近の情報〕は上出来―Yelp、Foursquareなどローカルビジネス発見サービスには大脅威

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Facebook Nearby

毎月Facebookに2億5000万人のユーザーが位置情報付き投稿をするという。今日(米国時間12/17)、FacebookのNearby〔付近の情報〕機能がリニューアルされた〔午前7時0分現在、日本版ではまだアップデートされていない〕。iOSとAndroid版アプリのNearbyで位置情報の利用が大幅に高度化した。この開発に当たったのはFacebookに昨年買収されたソーシャル位置情報サービス、Gowallaチームとその共同ファウンダーのJosh Williamsだ。

Nearbyでは友だちなどの「いいね!」やチェックインを経由してレストラン、バー、ナイトクラブ、店舗などを発見することができる。

私はこの週末、新しいNearbyをテストすることができた。今日の午後には1%のユーザーに先行公開される(他のユーザーはもう少し待つ必要がある)。これでFacebookはローカル・ビジネスの発見の分野に本格的な参入を果たしたわけだが、第一歩としては大いに印象的な仕上がりになっている。ユーザーには便利であり、Facebookには収入をもたらすと同時にYelpとFoursquareにとっては強敵の出現を意味することになりそうだ。以下に詳しく機能を紹介しよう。

Facebook Nearby〔付近の情報〕の仕組

Facebook Nearby Map今日(あるいは明日)からFacebookのiOSまたはAndroidのメニューからNearby〔付近の情報〕タブを開くと、単にこれまでチェックインした場所の一覧が出るだけでなく、Facebookがユーザーに関連性が高いと判断した順にソートされて店舗やランドマークが表示される。このランキングのアルゴリズムはニュースフィードに表示する記事を選択するアルゴリズムと似ている。友だちのチェックインや「いいね!」、テキストでの推薦メッセージ、星印での評価などがアルゴリズムに利用される「シグナル」となる。

全カテゴリーの一覧の他に、コーヒー、ホテル、アウトドア、ナイトラフなどのカテゴリーでも検索できる。カテゴリーの下位区分はメキシコ料理、ブランチ、スポーツバーなど詳細だ。ショッピングには衣類、電気製品、食料品、書籍などのカテゴリーが設けられている。

結果は地図とリストに上下に分割して標示される。名称、カテゴリー、プロフィール写真、住所、距離、星印の評価、「いいね!」した友だちの名前などベニューの情報は豊富だ。地図を動かしたりズームさせたりすれば標示されているローカル・ビジネスをすべて標示できる。

リストのどれかをタップすると、まったく新しいデザインのFacebook Placesページに営業時間、電話、いいね!ボタン、チェックイン・ボタンと共に、もし残されていれば友だちのコメントが表示される。ユーザーも「おススメの料理」などのメッセージを残せる。ユーザーがその店を訪れたい場合は経路ボタンをクリックするとデバイスのデフォールトの地図アプリ起動され、で経路が表示される。またPlace’sのタイムラインで最近の記事が読める。

実用に役立つか?

間違いなく役立つ。Nearbyはいちいちタイプ入力でしなくても必要な情報が閲覧できる真にモバイル優先のインタフェースを備えたアプリだ。また個別ユーザーに対する関連性ランキングの判定が的確なことにも驚いた。新しいNearbyのおかげで私も、私の友だちもナイトライフが大いに充実した。’Nearbyはさらにコンサートホールやアウトドアのバーなどという私の好きな場所も表示してくれる。

Facebook Places Mobile星印、友だちのチェックイン、「いいね!」などによる推薦は新しい店の質を判断するうえで非常に効果的で、これはYelpには真似ができない。アパートの近所にクレオル料理のレストランがあることを私は全く知らなかったが、4つ星が付いていて、よく知っている友だちが「いいね!」していた。このレストランを試してみるのが楽しみだ。

自分の住んでいる町でもそういう新しい発見をもたらしてくれるが、知らない町に旅行した場合はまた格別だ。その土地に住んでいる友人がどこをよく訪れるのか知ることができるし、友だち以外の一般ユーザーの格付けや評価も参考になる。Facebookは2011年の夏ごろからウェブから地域ビジネスを推薦できるようにした(モバイルウェブサイトは1月から)。こうしたユーザーの推薦情報がNearbyに集約され、店のおススメ料理なども分かるようになっている。

まだ多少のバグもある。アウトドアのカテゴリーに実際には屋内の施設が入っている例があった。「メキシカン」と入力するとメキシコ料理のレストランが検索されるが、「タコ」と入力した場合は同じ結果にならない。tacoという綴りが店名に含まれれている店だけ検索される。

Nearbyの進化の方向は?

現在のNearbyは静的だ。友だちが現在チェックインしている場所さえ示さない。この点は改良されるべきだろう。友だちがベニューにチェックインしたらそのことをリアルタイムで表示すべきだ。友だちのチェックインは非常に強い「シグナル」であるはずだ。

またFacebookイベントはあまり使い勝手がよくない。FacebookはイベントとNearbyの結果を統合すべきだ。私が参加したイベントをNearbyのベニューとして示すのが自然だ。また友だちの参加しているイベントがごく近所だと分かれば私も参加したくなるかもしれない。

Yelp、Foursquare、その他のローカル・ビジネス発見サービスにっとって脅威か?

Facebook Recommendationsイェス。もちろん一大脅威だ。なぜならユーザーは現在すでにFacebookで長時間過ごしており、ここでローカル・ビジネスの情報も十分得られるとなればわざわざ別アプリを開く気にならなくなるかもしれないからだ。Foursqua
reのユーザーは3000万人くらいしかいない。Facebookのロケーション機能を利用するユーザーは月間2億5000万人もいる。Yelpのレビューの蓄積やスパム防止策は高度だが、Facebookにはユーザーの現実の友だちの動静を知っているという強みがある。

新しい「付近の情報」はまたFacebookとしては最初の本格的検索機能の実装でもある。TechCrunch DisruptでCEOのマーク・ザッカーバーグは「Facebookはユーザーが検索エンジンで検索するような質問の答えを誰よりもよく知る独特の立場にある」と語って投資家を興奮させた。彼はそのときに「私の友だちが過去6ヶ月に訪れたことがあり『いいね!』したニューヨークの寿司屋はどれか?」という例を挙げた。新しい「付近の情報」はまさにその答えを提供する。

結局われわれは見も知らぬ誰かではなく、友だちや知り合いからの推薦を信用し重視する。友だちの視点を通じて新たな発見ができることがFacebookの新しいNearbyのもっとも強力な点だろう。

先週リリースされた最新のFacebook for iOSまたはAndroid app にアップデートしておくこと。今日または明日、ナビゲーション・メニューを開きNearby〔付近の情報〕をタップしてみるとよい。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+