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読者リビューを無断で削除したAmazon曰く“宣伝的な内容のものはだめ”

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良いニュースだ! これからはAmazonのリビューを再び信頼できるようになる。

最近のThe New York Timesの記事によると、Amazonはカスタマリビューの“全面的だが不確かな掃討作戦”を行った。Amazonはこの問題をあまり詳しく説明していないが、今度できたFAQには、同社の姿勢がどう変わったかが書かれている。そのページに日付はないが、Amazonの広報はそれが最近公開されたことを確認し、そしてそれは、NYTに載った記事と同じ問題を扱っているようだ。

同紙の記事は数名の著作家のコメントや苦情を引用しながら、Amazonがここ数か月で“数千件のリビュー”を削除した、と示唆している。Amazonの姿勢の変化については、こう書かれている:

家族の者への絶賛の言葉は、今後受け入れない。ライターがほかのライターをリビューしているものも、受け入れない。ただし、自分がまだ読んでいない本に五つ星を付けることは、かまわない。

それにまた、AmazonのFAQは、リビューに関する“弊社のガイドラインは変わっていない”、と言いながら、こう認めている: “弊社は最近、宣伝的なリビューの検出方法を改良し、それにより新旧のリビューをいくつか削除しました”。具体的に何が規制の対象になったのかについて同社は、均衡を回復するため、と言っている:“弊社の目標は、(好評悪評の両方において)顧客が製品に関して持つすべての活気と熱気をとらえつつ、同時に、リビューを公然と広告や宣伝、そしてとりわけ、人を惑わせるために使うことを、避けることです”。

著作家たちは、Amazonの方針が一貫しないと不平を言っているが、確かにFAQも上で引用した範囲のことしか言っていないし、また友だちや家族がリビューを書くことも禁じていない。ただし、不適切なリビューの例として挙げられているものの中には、家族が“販売促進のために五つ星のリビューを投稿したもの”がある。…うむ、家族が五つ星のリビューを投稿して、それが販促のためでなければよいのか?? ライターがほかのライターをリビューする、の件についてAmazonは、それらのライターたちが“ユニークな視点”を持ち込むぶんについては歓迎するが、“商売がたきの製品に対するネガティブなリビュー”や“自分がポジティブなリビューをもらうことを交換条件として書く、同業者のアルバムに対するポジティブなリビュー”は禁ずる。

というわけで、以上がAmazonのリビュー規制の現状なら、かなり複雑で不透明なシステムだと言わざるを得ない。でも、挙げられている例を見るかぎり、話を一般化して次のように言えるのではないか: 本や製品のクォリティ以外の外部要因に影響されているリビューは、ノーである、と。

しかしAmazonの広報はNYTに対して、“弊社は人びとがリビューするためにその製品を経験したことを要件としない”、と言っている。つまりAmazonは、誰がそれを読んだか読まなかったかを調べる警察的な行為はしない、と言っているのかもしれない。しかしAmazonはすでに、リビューに関して相当細かい判別をやろうとしているのだから、家族とか同業者などの人間関係の問題だけを取り上げて、本を読んだか読まなかったかを問わないのは、片手落ちではないか?

というわけで、今回の決定の中には、なんだかよく分からない部分があることはあるけれども、カスタマリビューのないAmazonは考えられないし、また、まったく規制のないシステムは無価値だ、ともぼくは思わない。出版社に知人や友人が多いからよく知っているが、そもそも、本の帯などに印刷されているべたぼめのリビューは、完全に仲間同士の“よいしょ”であり、いいかげんなものなのだ。しかもそれは、これまでの長年の慣行でもある。

別の言い方をすると、完全に客観的で信頼できるカスタマリビューのシステムは、実現不可能だと思う。Amazonがその急坂を登る努力を続けているのは、エライと思うけど。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))