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若者の間で聴覚障害が増加中。携帯プレイヤーの音量には十分ご注意を

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43433812_d19a33b38fクリスマスは如何だったろうか。多くの人がプレゼントに最新型のヘッドフォンやスマートフォン、あるいは音楽プレイヤーなどを手に入れたに違いない。ただし労働安全衛生管理局(OSHA)の定義する鼓膜が耐えられるボリューム限界をテストする前に、これから長く音楽を楽しんでいくために注意スべきとされるポイントについてお知らせしておこう。

最大ボリュームの50%以下を意識しよう

携帯音楽プレイヤーの「ボリュームはなるべく絞り、音楽が楽しめるぎりぎりの音量にしておくのが良いでしょう。たいていの場合、最大音量の50%ないし60%程度にしておけば、安全なレベルであると言えます」。こういうのはDr. Sharon Curhanだ。氏の研究によると5人に1人のティーンが、何らかの聴覚障害を患っているのだそうだ。患者数は1980年代と比べて5%ほど増えているとのこと。

音楽によって、連続して聴いていて良い時間は異なる

耳に押しこむタイプのイヤフォンでエレクトロニック音楽、ヘビーメタル、ヒップホップ、ロックなどを聴いている場合、音楽を聴く時間は3時間半程度までにするのが良いでしょう。この推奨時間は、音量を60%程度にしている場合のことで、もしより大きな音で聴いているのであれば、安全と言えるリスニング時間は短くなります(音量が70%程度であるのなら1時間未満、80%なら30分以下といった具合)。フォーク、ポップ、クラシックロックなどのように、さほど大音量が響かないタイプの音楽を聴いている場合には、安全なリスニング時間はもう少し伸びることになります。但しこの場合でも、携帯音楽プレイヤーの音量は、やはり60%以下に保っておくべきです。また、こうしたタイプの音楽を音量を50%以下で聴く場合には、時間制限を気にせずに音楽を楽しんで差し支えないでしょう。

だんだんと音量をあげてしまうことに注意しよう

聴き始めたときの感じを保つために、つい音楽プレイヤーの音量をあげてしまうようなことがある。Curhanによると「これは耳の中にある小さな骨の可動範囲を制限するための筋肉の動きによるものです。この筋肉の動きにより音楽が耳の奥に伝わりにくい状況となるのです」とのこと。さらに曰く「大きな音を耳に入れ続けていると、一過性閾値上昇(TSS)と呼ばれる状態になります。こうなると耳は音に対する敏感性を失ってしまいます。こうした状況が続くと、TSS状態から回復するのに必要となる時間も徐々に長くなってしまうのです」とのこと。

ロックコンサートのような音響レベルを体験したら、しばらくは耳を休ませるべきなのだそうだ。こういうときに、つい音楽プレイヤーのボリュームを上げてしまうことがあるので、それにも注意が必要だとのこと。耳からの合図に注意して、酷使しないようにしなければならない。

「酷使を繰り返すとTTSが一時的な状況で済まなくなり、永久的に聴覚障害を患うことにもなりかねません」とのこと。

ノイズをかき消すのは難しい

好きな音楽で、電車や赤ん坊のノイズを聞こえないようにしようとしている人は多い。ノイズをかき消すには音量を上げるしかないと考えている人がほとんどだろう。しかしそうしたやり方では耳に大きな負担をかけることになってしまう。

「ボリュームを上げるのは、音楽を大きな音で聴きたいというよりも、背景のノイズに負けないようにしようとするのが理由なのです」とCurhanは言っている。「ノイズに対する目的としての信号の大きさ(SN比)を上げることで、音楽(信号)をノイズから際立たせることができるようになります。周囲にノイズの少ない場所では、音楽自体の音量が小さくても、十分に楽しむことができるのはよくご存知のことでしょう」。

音量を上げれば、耳に悪影響を与えることとなる。したがって音量を上げるのではなく、密閉型のイヤフォンを使い外部の音を遮断するか、あるいは電子的にノイズキャンセリングを行うようなヘッドフォンを使うことによって対処することもできる。音量をあげることなく音楽を楽しむことができるようになるわけだ。もし手に入れたヘッドフォンにノイズキャンセリング機能がないのなら、明るい未来のためには、少々の手間を惜しまずに新しいものを買いに行った方が良いかもしれない。

[Image Credit: Flickr User TedsBlog]

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(翻訳:Maeda, H)