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2012年にもっとも頻用したモバイルアプリはほとんどPC-Web時代の常連ばかり

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調査報告:世界各国トップのうち、75%がTwitterを利用中

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はじめのころのTechCrunchでは、初代編集長(でファウンダ)のMike Arringtonが、その年に愛用した製品を列挙し、「〜〜これがないとぼくは生きていけない」と題する記事を書くのが、例年行事だった。なつかしいでしょう? 2007200820092010があるわ。でも2012年の主人公はモバイルだったから、ここでは私の好きなモバイルアプリと、それらの日常の使い方を挙げるのが、適切でしょう。

この記事で取り上げるアプリは、一般的な推奨(must have)アプリではありません。あくまでも、私の個人的な好みです。私は仕事がら、いつも大量のモバイルアプリを使うけど、でもそれらの中で“個人的に日常的に使う”ものは、ごくわずかね。

では、以下をご自分と比較してみて。

最頻用アプリはGoogle

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最初は、あまりにも当然なやつ: Googleね。私はiPhoneを使っているけど、たまにAndroidを使うときでも、Googleの一連のアプリは言うまでもなく、機種の違いを問わず、いちばん多く使うアプリだ。今年Googleは、Gmailアプリアップデートして、安定性を増した。とは言うものの、長年使い慣れているAppleのネイティブのMailアプリを使うことも、たまにはある。そろそろやめるべき、とは思うけど、まだGmailオンリーではない(Mailboxという新しいアプリも出るらしいからね)。でもGmailのiOSアプリは着信通知をするから、とっても便利。それが、Gmailを使う最大の理由ね。

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Google Mapsも、あって当然使って当然のアプリだ。Googleの地図は最高だし、新しいiOSアプリにはジェスチャーの使い方など、ユーザへのきめ細かい配慮が盛り込まれている。でも正直に言うと、iOS 6のリリースからGoogle MapsがApp Storeに到着するまでの間は、Wazeの優れた地図アプリを使う機会が徐々に増えた。そして思い出したのは、Wazeにはドライバーたちの活発なコミュニティがあって、渋滞や事故やスピード違反取り締まりなどの情報を交換しあっていること。Apple Mapsの大失態のおかげで再びWazeを使う機会があったわけだけど、Google Mapsが帰ってきた2013年は、どうかな。

そのほかのGoogle定番アプリも、いちいち説明の必要がないぐらい当たり前のものばかり: 検索、YouTube、Reader、Voice、Local、Latitude(ほとんど家族間のみ、家族利用は無料)、Drive、そしてChrome。Google+のiOSアプリは良くできているけど、私の場合ソーシャルはもっぱらFacebookだ。

最頻用アプリの次位は?

もちろん、Facebook、そしてそのアプリやMessenger。Instagramも、入るかな。Facebookの最新のアプリであるPokeは、わたくし的に今後どうなるか分からないけど。

さてそれでは、“当たり前ではないもの”を。

ユーティリティ: CloudMagic

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メールやコンタクトやファイルや、そのほかのオンラインサービスのアップデートなど、個人データを素早く検索するのに、これほど便利なアプリはほかにない。

私の場合は、メールとコンタクト(アドレス帳)の検索にほとんど毎日使う。大量にあるメールの中から何かを見つけ出すには、受信トレイをスクロールするよりも、この方が断然はやい。もっといろんなことができるアプリだけど、私はほとんどメール/コンタクト探し専門。もちろんホーム画面にも載せている。

コミュニティ: Instagram

同社は最近、TOS(サービス規約)の改訂でどじったけど(ユーザの写真を無断で売るなんて冗談でしょ!)、このアプリを使うこと自体は今でも楽しい。私の場合、関心は自分の写真を共有することではなくて、いろんな人が撮った未知の街や人の暮らしぶりを見るのが好き。それは、ちょっとしたトリップね。

Instagram Mayfair Compare

最近は、Instagramへの愛が冷めてしまった人たちがいる。でも私としては、今日のインターネット文化の要(かなめ)の一つとも呼べるものを、見捨てるのは忍びない。スマートフォンを手にした新しい世代の大人たちが作った写真共有アプリは、まだまだこれからが成熟期だ。個別のアプリは死んでも、この分野自体は、死なない。それは決して退屈ではない。新しいタイプの写真共有アプリ、CinemagramSnapchatなども続々登場している。テク記事やブログを書いている人たちも、そんなトレンドに気づかないことだってある。写真共有は、今なお、イノベーションの渦中にあるのだ。お年寄りには分かんないかもしれないけどね。

というわけで、大好きな写真共有アプリをもう一つ…

写真: Flock

Flock App Feature

私はこのアプリにすっかりはまってしまって、家族の携帯にインストールしたり、友だちに宣伝したりしている。このアプリは、写真の共有をプライベートなグループ単位で行う。日付や位置で、写真を自動的に分類してくれる。ただし完成度はイマイチで、共有するにも手作業の部分が多い。でもデザインやインタフェイスや機能では群を抜いている(とくにiOSアプリが良い、Android版はまだまだ)。

使い方は簡単明瞭だから、うちでは義母(おばあちゃん!)も使っている。ただし特定の友だちと自動的に写真を共有したければ、“信頼している友だち(trusted friends)”というオプションを指定する必要がある。そうすると、いちいち写真共有を相手に連絡する必要がなくなる。メールやテキストメッセージで連絡するのは、面倒だからね。

共有と発見: Tumblr

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TumblrのiOSアプリも2012年に逐次改良され、レイアウトやユーザインタフェイスが良くなって、モバイルのブログツールとしては最高だ。でもそのほかに、オンラインのコミュニティや、タグ、写真(GIF画像!)、など、意外で楽しくて共有性のある機能が加わった。私はあまり退屈しない方だけでど、でもひまつぶしの場所としてはFacebookよりもTumblrだ。Facebookは友だちが主だし、友だちってときにはとってもうざったい。そこへいくとTumblrは、知らない人、そして何かおもしろいものが主だからね。

Twitterは関心グラフ売りだそうがんばっているが、でもわたくし的にはTwitterは、技術に詳しい人たちをフォローしてニュースを知る場だ(セレブや友だちはフォローしない。無駄だから)。ただしTwitterでは、“たった今起きてること”が主だから、Tumblrのように個人的なコミュニケーションや、クリエティビティを見つける機会はあまりない。Twitterの上の私の関心グラフは、あまり大きくないと思うわ。

モバイルの上でアプリを立ち上げる頻度は、Twitterの方がTumblrより多いけど、でも過ごす時間の量は後者が多いと思う。毎日は行かないけど、でも滞在時間は相当長い。

今年はPinterestが大物になったけど、でもそのモバイルアプリは、あまり良くない。Pinterestの大きくてクリックできる画像が生きるのは、大きな画面だと思う。モバイルでは写真が2列で表示されるが、かなり見づらい。インフォグラフィックや漫画やテキストともなると、タップして拡大しないと読めない。ナビゲーションが途中で切れたり、カメラボタンが前面ど真ん中にあるのも、いやだ。Pinterestを見て気がつくのは、みんな自分の写真は共有していないこと。しかも共有している写真はWebからの再共有だ。だからモバイルのPinterestでは、カメラのオプションは無意味。

音楽: どれも、かな?

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この分野は難しい。文句なしにSpotifyの勝ち、と言う人が多い。単純ユーザ数で言うなら、すでにそうかもしれない。他との競争に勝っている、という意味なら。でも今年の私は、音楽アプリを浮気しまくった。MOG、Spotify、Rdio、Pandora、SoundCloudなどなど。特別に気に入ったもの、はない。Spotifyはソーシャルをうまく利用して伸びている。若かったり、新しいホットなバンドに関心のある人なら、ソーシャルな要素が重要だ。だからSpotifyはFacebookの上で伸びたのだ、と思う。

でもこれは、私の個人的な好みだ。私はSpotifyでOpen Graphしないけど家族は音楽のアカウントを共有している(私たちがiTunesでやってるように…内緒だけど)。でも音楽の発見のためならSptifyのソーシャル機能を利用したほうが良いかも知れない…どうするか今年中に決めなきゃ。今年も音楽サイトを浮気しまくるか、それとも良き伴侶を決めるか?(今年の新年の誓いにも書いたけど)。

今年は、ストア方面も意外な年になるかもしれない。今子どもたちは、なんと、Dropboxを使って音楽を共有している。Dropbox自身が2012年は音楽サービス写真共有サイト買収したから、今年はDropboxから目を離せない。それに、Appleを忘れてはいけない。出だしは後れると思うが、Pingのときのようなヘマをしなければ、ストリーミングのユーザを簡単に他から奪ってしまうだろう。.

ショッピング: Amazon(当然!)そしてPoshmarkとThredUPも

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モバイルFabがやってることは大好きだが、あそこで買い物をするのは私にとってちょっとぜいたく。だから、好きなサイトだけど、日常的に使うサイトではない。私のネットショッピングは日用品が主だから、やはりAmazonが一番。在庫が豊富、発送がはやい、ワンクリックで衝動買いができる、ほしい物リスト、Kindleの本、それに定期おトク便。おトク便は、生理用品なんかにとても便利よ。でも、Amazonは記事のネタとしてはつまらないか…。

2012年は私にとって、ネット上の委託販売を本格的に利用し始めた年だった。すでに専門サイトはたくさんあるが、私がよく利用するのはPoshmarkThredUP だ。前者はほかの人のクローゼットから買い物をする。そして後者は、ユーザが子供服を売ったり買ったりする。ただし今後は、ティーンやアダルト(大人、14歳up)も手がけるようだ。そうなったら、もっと頻繁に利用しそうだ。

ニュース: Alien Blue(Redditアプリ)

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ニュースとくれば、私がTechCrunchって言うと思った?? もちろん、TechCrunchのアプリのことよ。でもこの記事は、自分の会社の宣伝記事ではない。

とにかく、2012年のRedditはリアルタイムニュースの良きフィルタへと成長した。とくに、先行をあせるニュースソースが誤報をしたときの対処が良い。しかもRedditでは、ニュースを読むことがコミュニティだ。どんなトピックでも、誰かが自分の個人的な体験を語る…この男知ってるよ、ぼくの故郷だよ、ぼくも見たよ、等々。それは、報道機関が自前で持ちたかったであろうような、市民ジャーナリズムの登場だ。Redditは選挙でも活躍したし、オバマ大統領の(ソーシャルチームの)Q&Aもホストした。

iTunesにはRedditアプリがいろいろあるが、私が好きなのはAlien Blue。Proにアップグレードして、満足している。

メディア: Netflix

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これも当然。でもこれしかない。Netflixは2011年に大失策をやらかした。DVDレンタルとストリーミングを分離しようとしたが、それでユーザの利用形態が変わりはしなかった。うちでは、怒ったりサービスをキャンセルしたりはしなかったが、怒った人も多かった(DVDレンタルが実質値上げ)。でも2011年のQwiksterのPRの惨事と2012年その回復期とのあいだに、何も変わりはしなかった。

子どもたちの利用も数えると、うちではNetflixをほとんど毎日利用している。おたくでも、たぶんそうだろう。ストリーミングのライブラリはDVDレンタルほどまだ充実していないが、だからこそ二つを分離するのは間違いだったのだ。でも同社の最近の、オリジナルコンテンツ作りは将来的に有望だ。だから、良いコンテンツを見たかったらDVDを借りるしかない、という状態は、いずれ解消するだろう。Netflixのオリジナルコンテンツにまだすごい名作はない。Lilyhammerのオリジナルシリーズは良かったが、HBOほどのレベルでなない。だから、ストリーミングの提供物が今後充実するのを待ちたい。Arrested Developmentは、みんなが待っている。私も見るつもりだ

お仕事: Skype, Evernote, Dropbox

今はMicrosoftがそのオーナーであるSkypeは、毎日の仕事に欠かせないユーティリティだ。Skypeと携帯電話とインターネット接続、この三つは私の人生に欠かせない。しかし、これまた選ばれるのが当然のようなアプリ。

dropbox

お仕事関連で、もっとおもしろいのといえば、Dropboxか。Dropboxは自分の仕事では使ってないけど、‘使わされる’機会はめちゃ多い。私のライターという仕事は、自分が作る(書く)ファイル1に対して読んだり受け取ったりするファイルが100ぐらいの割合だから、今あちこちの企業が(ファイル提供の手段として).zipファイルやメールからDropboxに変わりつつあるのを見るのはおもしろい。今年の初めぐらいまでは、メールの添付ファイルが主流だった。しかし年の終わりが近づくにつれて、メールには添付ファイルではなくDropboxのリンクがあることが多くなった。Dropboxが企業世界に広く普及している、と一般的に言う資格は私にないけど、でもこの記事全体が、あまり一般的資料としての価値はないのよね。

一方Evernoteは、私自身がノート代わりにOfficeやiWorkやNotepadやOneNoteなどよりもよく使う。モバイルアプリというよりオンライン状態でWebアプリケーションを使うんだけど、デスクトップバージョンはこれまで数回しか使ったことないな。

この三つはお仕事で日常的にWeb上でよく使うから、モバイルでも必須だ。実を言うとこれら三つは、ふだんは意識しないことが多い。モバイルだからというより、モバイルの機種やOSという「横」の違いと、モバイル〜PC〜Mac等といった「縦」の違い(プラットホームの違い)をすべて横断しているあまりにも普遍的遍在的なアプリだから、日常、ほとんど気にしなくなってるのだと思う。

選外佳作

この記事ではゲームや旅行アプリは黙って通過した。後者は、実際旅行に行くときだけ使って、あとは忘れている。日常的に頻用するアプリではない。例外はTripIt、これはいろんな人が、旅行プランを私と共有するときに使っているのだ。

リストに載せるべき秀作はもっとたくさんあるし、またそれらは人によっても違う。でも今回の目的はあくまでも『日常頻用アプリ』だった。そこでここでは、a)重要すぎて無視できない、または、b)日常頻用に近い、または、c)2012年に利用が増えた、のどれかに属するアプリを、列挙しておきたい。

それらは:

LinkedIn, Uber, Airbnb, Flipboard, Sincerely(アプリ集), flickr, Tango, HBOGO, SoundCloud, Square, PayPal, Fab, OpenTable, Yelp, Quora, BuzzFeed, Cobook, Cinemagram, SnapChat, Pic Stich, Twitter(これは本文中で取りあげたようだ), Kindle, Starbucks, Shazam, Groupon, LivingSocial, Camera+, iMovie, Amazon Instant, Pandora, NYT, WSJ, Paper, Hulu, Plus, Flixster, Fantastical, WhatsApp, Flashlight, Summly, Craigslist, Pocket, The Weather Channel。〔NYT==The New York Times, WSJ==Wall Street Journal。〕

私自身の感想

頻用アプリのリストは、読者にとって退屈だったかもしれない。モバイルでよく使うアプリの多くが、長年Webで使ってきたアプリケーションだ。モバイルにしかない、というイノベーションは果たして出現するのか? 出現するはずだ、と私は思う。でも、モバイルでInstagram級のヒットをかっ飛ばすことは、いうは易く行うは…の典型だ。PathFoursquareについても、同じことが言える。

上記の各カテゴリーで、新進スタートアップを一つずつぐらい取りあげれば、もっとおもしろい記事になったかもしれない。しかしそれは、ちょっと無理しないと書けないのじゃないかな。正直に書くと、今回のようにビッグネームばかり登場してしまうけど、でも、人気の高いテクニュースアグリゲーションサイトTechMemeの2012年の記事見出し頻出キーワードリストでも、やはり上位はビッグネームばかりだ。当然かもね。

でも、繰り返せば、私のこのリストに意外性が少ないことには、私自身が不満だ。今年2013年は、変わってほしいな。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))