NTTドコモとのタイアップが報じられたSamsung、Tizenデバイスを年内に発表予定だと公式に確認

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tizen-linux昨年末ぎりぎりになって、Samsungが日本のNTT docomoと組んで、Tizen搭載機の開発を行っていくというニュースが入ってきていた。Samsungの公式アナウンスによると、確かにインテルも押すLinuxベースのTizenプラットフォームのデバイスを開発していくのだとのこと。これはBloombergBusinessweekのメールによる取材に応じたものだ。その中でSamsungは「新しい、魅力的なTizenデバイスを今年中にリリースし、市場の状況に応じてラインアップを充実させていく予定です」と述べている。

公式なアナウンスだとはいえ、詳細については依然としてよくわからない。どのようなデバイスを作る予定なのか、スペックや価格はどうなるのか、またスケジュールも「今年中」ということで、まるまる一年の幅があることになる。Samsungに対しては詳細を問い合わせ中で、また何かわかったらお知らせしていくこととしたい。

ただ、SamsungとしてはGalaxyシリーズなど、ハードウェアラインの大部分をGoogleのAndroidに依存する状況を改めたいと考えているのは間違いのないところだ。この韓国エレクトロニクス界の巨人は、他にもさまざまなOS環境での商品提供をしていきたいと考えている。たとえばローエンド向けにはBadaの拡充も視野にいれている(但し昨年はBadaとTizenの統合化をほのめかしてもいた)。またAtiv SのようにWindows Phoneでもプロダクトをリリースする。詳細について問い合わせるとともに、SamsungにはTizenはBadaとマージされるのか、あるいは双方ともに独立したものとして開発を行なっていくのかについて問い合わせを行なっている。

画面サイズや価格帯に応じたさまざまなデバイスを、さまざまなOS環境でリリースしていくというのはSamsungの基本戦略だ。製品の幅を拡げることで、自らのリスクをヘッジしながら市場を獲得していこうとしている。2012年の第3四半期には、スマートフォン出荷台数(販売台数ではない)のうち4台中3台がAndroidであった(IDC調べ)という中、Googleにあまりに力が集中してしまうことはSamsungとしても不気味に感じるところなわけだ。MicrosoftのWindows Phoneも確かにAndroidに対する対抗馬ではあるが、こちらのシェアが伸びても結局他者に運命を預けるようなことになってしまう。一方でTizenの方はオープンソースであり、そもそもSamsungとIntel、Linux Foundationなどの間で共同開発を行なっているものであり、特定のメーカーに主導権を握られることもないと考えられる。

BloombergBusinessweekは、ソウルのKB Investment and SecuritiesのアナリストであるByun Han Joonの言葉を引いている。曰く「Tizenは、SamsungがGoogle依存を軽減するために注力しようとしているプラットフォームです。GoogleがMotorolaと手を組んだことにより、Samsungの地位が相対的に低下することを危惧しているわけです。Intelとしてもモバイルにおける自社CPUのプレゼンスを高めたいと考えており、双方の思惑が一致しているということもあるわけです」とのことだ。

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(翻訳:Maeda, H)