Twelephone
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WebRTCを利用した最初のサービス、Twelephone登場―Twitterフィードがビデオチャットになる

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TwelephoneはTwitterアカウントからビデオチャットができる新しいサービスだ。JavaScript APIを利用してリアルタイム・コミュニケーションが簡単に実現できるWebRTC規格を利用した最初のサービスの一つだ。現在ChromeだけがWebRTCをサポートしている。

Twelephoneはもちろん個人ユーザーにも便利だが、ビジネス モデルとしてはエンタープライズ向けだ。つまり商品やサービスに要望や問い合わせがある顧客はツイートのリンクをクリックするだけで即座に音声ないしビデオで担当者と直接会話ができる。

WebRTCは近々FirefoxとOperaにも組み込まれる予定だ。Microsoftも導入の計画があるという。ただしAppleはWebRTCをSafariに組み込むかどうか明らかにしていない。

Twelephoneのファウンダー、Chris Matthieuは「WebRTCを利用することでTwelephoneはFlashなどツールの助けを借りることなくユーザーのコンピュータのマイク、カメラから高品質の音声や画像を直接取り込むことができるようになった」と説明する。WebRTCはP2P年ットワークで音声、ビデオ、IMなどのデータをリアルタイムで伝送するチャンネルを提供する。コンテンツは暗号化されているのでセキュリティーも確保される。

TwelephoneはNode.jsで書かれており、単一ページ・アプリだ。最近の企業向けアプリでは単一ページ・モデルが主流になりつつある。TwelephoneではChromeエクステンションからWebSocketプロトコルで通信を行う。WebSocketはHTTPとは異なり、アプリとサーバ間に連続的な双方向通信のチャンネルを設定する。このサービスが利用できるのはTwitterアカウントがTwelephoneに登録されている相手にかぎられる。

Matthieuは「10年以上前からTwelephoneのようなサービスを開発したいと思っていたが、 Flashは使いたくなかった。WebRTCが登場して、サードパーティーの仲介者を利用する必要がなくなり、ブラウザのネーティブ・アプリとして開発することが可能になった」と話している。

さらにMatthieuの説明によれば、「Twitterは音声やビデオによるリアルタイム・コミュニケーションを図る上でもっとも確実で信頼できるプラットフォームだ」という。Matthieuはながくテレコム業界で働いてきたベテランで、この点については十分な経験がある。2010年に彼はテレフォニーAPIのデベロッパー、TelekuVoxeoに売却した。MatthieuはNode.jsのパイオニアの一人でもある。彼はバージョン0.2から開発に参加し、昨年、Node.jsを利用したPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)をAppFogに売却した。

Mathieuは企業ユーザー向けに、顧客からの通話を自動的に手の空いた担当者に割り振るACD(自動受信者振り分け)機能をサポートする計画だ。また掲載料を取ってイエローページサービスを提供することも検討している。

なかなかクールなサービスだと思うが、WebRTCがどこまで急速に普及するかがカギとなるだろう。Safari以外の主要ブラウザはサポートを表明している。ChromeのiOS版はSafariベースだから残念ながらサポートのめどが立たない。ChromeのAndriod版は近くWebRTCをサポートする。

Twelephoneの成否とは別に、WebRTCを利用したリアルタイム・コミュニケーション・サービスについては、近い将来必ず広く利用されることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+