StumbleUpon、従業員30%をレイオフ ― 「確かな未来」を模索するStumbleUponのこれまでとこれから

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stumbleuponlogoStumbleUponが30%のレイオフを行った。StumbleUponもこの事実を確認している。これにより従業員数は110名から75名となった。今回のレイオフは、2013年第1四半期内に黒字化を目指そうとする大規模なリストラプランの一環として行われたものだ。

「合理化して運営体制を見直し、私たちの目的に向かって進んでいきたい」とCFO兼暫定CEOであるMark Bartelsがインタビューの席で述べている。現在、StumbleUponのトラフィックの40%はモバイルからのものとなっているそうだ。「エンジニアリング部門を現状に見合う適正なバランスにしたいという意図もあります。本日アナウンスしたレイオフについてはマーケティング部門やコミュニティ部門など、技術系以外の部分にも及んでいますが、デスクトップ関連の技術者も減らすこととなりました」とのこと。

ところでBartelsは、StumbleUponが根本的な問題を抱えているわけではないことも強調している。この3年間で売上げは300%の伸びを示し、プロクター・アンド・ギャンブルやクラフトフーズ等、8万社におよぶ広告出稿者も確保している。「経営状態は健全なのです」とBartelsは言う。「リストラを通じて、利益構造を強化して行きたいと考えているのです」ということらしい。

利益構造の強化ということが進めば、売却なども行いやすくなりそうだ。そうしたことも考えているのかという質問も飛んだが、それは今のところ考えていないというBartelsの回答だった。「利益が上がってくれば、さらに新たな機能実装なども行えるようになります。取締役も、それ以外のリーダーたちも、経営戦略的なことというよりも、サービスの魅力を高めたいということをまず考えているのです。サービスを継続し、長く利用してもらえるようにしたいというのが私たちの気持ちです」とのこと。

StumbleUponの歴史

StumbleUponはこれまでなかなかユニークな経緯をたどってきている。設立は2001年のことだ。長くCEOの座にあったGarrett Campが、生まれ故郷のカナダでソフトウェア工学の大学院で学んでいるときに設立した。2005年にシード資金として150万ドルを獲得して、2007年には7500万ドルという大金でeBayに買収された。しかし買収による相乗効果は上がらず、2009年にはCampおよび共同ファウンダーであるGeoff Smithが投資家からの資金も集めて買い戻した。同時にCampがCEOに再就任している。

買い戻してから数年は順調だった。利用者数も増加してエンゲージメントも強化された。さらに1700万ドルの資金も調達し、優秀なスタッフも加わることとなった。

最近の動向

しかししばらくして、ちょっと状況がおかしくなってしまった。StumbleUpon同様、面白いコンテンツを発見してシェアするための分野に参入してきたPinterest大成功をおさめた。しかしStumbleUponの方は2011年12月に大改造を行ったが失敗に終わった。結局Campは2012年5月にCEOを辞し、他分野の業務を行うこととなった。

9月にもPinterest風デザインに改造したが、こちらも評価はいまひとつ。ある統計データによると、トラフィックを大幅に減ずることとなってしまった。

収益構造の確立 ― 確かで明るい未来に向けて

Bartelsが行った発表でも、2012年前期の利用者増加数は、それほど大きなものではなかった様子だ。しかしBartelsは、モバイルからの利用者数を正確に把握するのは難しいことであり、StumbleUponは頭打ちだなどとするレポートは現実を反映していないものだとも主張していた。いずれにせよ、増加しつつあるモバイルからの利用者に快適なサービスを提供するために、収益基盤の確立が重要なことであると判断しているわけだ。

レイオフ発表によりさまざまな憶測も飛んでいるが、暫定CEO曰く、しっかりと地歩を固めて、確かな将来に向けて歩み出すことになるとのこと。「将来に向けてのリストラクチャリングであり、企業が衰退しつつあるということではないのです」とのこと。確かにStumbleUponは眺めていて面白く、ファンあちこちに存在する。こうした事実がStumbleUponにとっての「希望の光」となっている。

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(翻訳:Maeda, H)