アンドリーセン・ホロウィツのベン・ホロウィッツ、「投資すべきは大学中退の若者のビジネスモデルがゼロのとっぴょうしもないアイディア」

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今日(米国時間1/20)、ドイツのミュンヘンで開かれたDLDカンファレンスでベンチャーキャピタリストのベン・ホロウィッツAndreessen Horowitzの投資戦略について講演を行った。

ホロウィッツによれば「昨年、投資先としてAndreessen Horowitzの予備調査に合格した会社は2355社あったという。結局Andreesen Horowitzはそのうちの24社に投資した(シード資金の案件を除く)。ホロウィッツが冗談めかして語ったところによると、投資を受けたのは主として「大学中退の若者によるビジネスモデルがゼロのとっぴょうしもないアイディア」だったそうだ。

「ソフトウェアに投資するという考えが1975年にはとっぴょうしもないものだった」とホロウィッツは言う。なぜなら当時ソフトウェアというのはコンピュータのハードウェアのおまけについてくるものだったからだ。ソフトウェアの市場はあまりにも小さく、Altair Basicなんてものはまともな商品にはなりようがないと考えられていた。しかしそれがMicrosoftの出発点だった。1998年にはウェブ検索の分野に進出するというのは最悪の決断だと多くの人が考えていた。すでに多数の検索エンジンがスタートしていたが、どれも満足に収益化できていなかったからだ。しかしその年スタートしたGoogleはやがて収益化に成功した。

ホロウィッツは「金にならないアイディア」だと思われてスタートしながら巨大な存在に成長した例としてさらにポッドキャスト・サービスのOdeoを挙げる。OdeoはTwitterになった。またBurbnはInstagramになった。

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投資すべきアイディアにはブレークスルーが含まれていなければならない。ブレークスルーこそが何十倍、何百倍の成長をもたらすことができる。ところが問題はブレークスルーをもたらすアイディアは、定義からして、とっぴょうしもないものに見える。もっとも優秀な投資家が巨大な投資チャンスをつかみみ損なってきた。彼らは古いパラダイムを詳しく知りすぎていてブレークスルーが理解できなくなっていたのだ。たとえばAirbnbがそうだ。当初、その名前からして怪しいと思われた。それが今やニューヨークで毎晩Airbnb経由で貸し出される部屋数はヒルトン・ホテルより多くなっている。

ホロウィッツによれば、投資先を選ぶにあたってまず探すべきなのは、正気の沙汰とは思われないようなとっぴなアイディアを抱えた超優秀な起業家だ。超優秀な起業家はどこで探せばよいだろう? ホロウィッツによれば「大学のドロップアウト」だ。マーク・ザッカーバーグ、スティーブ・ジョブズ、ラリー・エリソン、ビル・ゲイツ、みなドロップアウトだった。ホロウィッツによれば、成功する起業家には頭の良さ、勇気、ブレークスルーをもたらすアイディアの三要素が不可欠だという。頭がよくなければそもそも良い大学に入れない。すごいアイディアと勇気がなければドロップアウトできない、とホロウィッツは説明する。(つまりドロップアウトといっても超一流校からのドロップアウトを念頭に置いているようだ)。

ホロウィッツはまた 「シリコンバレーには『アィディアはすごいがビジネスモデルが皆無なスタートアップが多すぎる』という批判をよく聞く。しかしAmazon、Facebook、Twitterその他の有名会社は当初アナリストによって収益力を非常に過小評価されきた。絶対に黒字化は無理だというものも多かった。こうした会社のアイディアはクレージーで、収益化は不可能に思えた。しかし彼らは全員収益化に成功した」とホロウィッツはクレージーなアイデアを称賛した。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+