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Google、Androidの新チーフにSundar Pichaiを任命―Andy Rubinは次世代スーパー秘密研究所「X」の責任者に?

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GoogleのAndroid部門の責任者の地位からAndy Rubinが退き、Sundar Pichai上級副社長が後任となった

これはまったく突然の発表で関係者を驚かせた。Pichaiはもちろんこの職に理想的な人材だが、無名のモバイルOSを市場のトップシェアにまで育てあげたRubinの功績は驚くべきものがある。人事異動はプレスリリースの発表ですまされるのが普通だが、今回は異例にもファウンダー、CEOのラリー・ペイジ自身がGoogleのブログで発表を行った。ここには「彼は家族と過ごす時間を増やそうと決心した」というたぐいの解任を臭わせるような内容は一切なく、逆にペイジは「RubinはGoogleに新しい章を開くことになる」と明言した。

ここで言うRubinの「次の章」というのはGoogleの超秘密研究所、スカンクワークスことX Lab事業部の責任者ではないだろうか。X LabはGoogle Glassや自動走行自動車が生まれた出た場所だ。

さらにムーショットを!

なぜそう観測するのか? ペイジはこう書いている。「Androidはわれわれ自身でさえ夢想だにしなかった大成功を収めた。しかも新たに強力なリーダーを迎えることができた。そこでAndyは後任にAndroidの今後を任せ、Googleに新しい章を開くことを決断してくれた。Andy、さらにムーンショット〔月探査ロケットの打ち上げに匹敵するような野心的事業〕を頼むよ!」

Andy-Rubin

最近のGoogleではムーンショットが生まれる場所はX Lab(Google X、 Project X、あるいは単にxと呼ばれることもある)だ。ラリー・ペイジ自身と現責任者のAstro TellerがGoogle Xを指揮している。ペイジの言うところではムーンショットとは何かを10倍改善できるようなプロダクトだ。たとえ成功の見込みが低くてもそういうプロジェクトにこそGoogleは力を注ぐべきだとういのがペイジの持論だ。

モバイル分野で大成功を収めたRubinの実績は、ウェラブル・コンピューティングにに注力しているX Labのリーダーとして理想的だ。そもそもAndroidがペイジの好んで言うムーンショットだったのだ。プロジェクトが開始された当時、Googleがこれを成功させることができると信じた人間はほとんどいなかった。Androidの理想をさらに未来へ推し進めたものがGoogle Glassで、これもOSはAndroidだ。Rubinは突拍子もないアイディアを現実のプロダクトに変える大きな能力がある。Project Xのリーダーにはまさに打ってつけだと思う。

Rubinは失脚したのだという観測も一部には流れている。もちろんそういう可能性もゼロではないだろうが、非常にありそうもないことだ。Googleがこういう発表、しかもラリー・ペイジ自身がこういう発表をするのは極めて異例だからだ。

ペイジはRubinが「新しい章をもたらす」と言っているが、これが実質上の降格であるという可能性もなくはない(マリッサ・マイヤーは形式的には降格ではなかったが巧みに主流から外されたことが思い出される)。しかしRubinには降格されるような理由は思い当たらない。それにI/Oデベロッパー・カンファレンスを控えたこの時期にわざわざAndroidの顔ともいうべき幹部を更迭するだろうか?

GoogleはまだRubinの新しい肩書きを発表していないが、近く、おそらくはこれもラリー・ペイジ自身によって発表されるだろうと思う。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+