Google、Play Storeから広告ブロックアプリを一斉削除。 デベロッパー契約違反と通知

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abp-android少なからぬ開発者が、Androidのウェブやアプリの画面をできるだけスッキリと広告なしにしようと努力しているが、どうやらそんな努力もGoogleでは全く支持を得られなかったようだ。今日Googleの不満が形になって現れた。広告ブロッカーアプリを開発提供していた多くのデベロッパーは今日(米国時間3/13)、Google Play Storeから予想外(かつ突然)にアプリを削除された

果たして何種類のアプリが鉄鎚を食らったのか正確な数は不明だが、少なくとも有名どころで、AdBlock Plus、AdBlocker、AdAway、AdFreeの4本が検索巨人の中央市場からダウンロードできなくなった。

Googleは、数時間前から削除通知メールの発送を始めており、デベロッパーのJared Rummlerが最初にこのメールを公開した。今のところ、どの開発者も同じくGoogleのデベロッパー販売/配布契約書の一部に違反しているらしい。問題の契約書の一部を下に引用しておく。

4.4 禁止される行為: デベロッパーは、マーケットに関して、第三者(Android ユーザー、Google、およびあらゆる携帯通信会社を含むが、これらに限定されない)の端末、サーバー、ネットワーク、またはその他の財産またはサービスへの妨害、中断、損害、または許可されていない態様でのアクセスとなる行為(そのような行為に該当する対象製品の開発または販売/配布を含む)に関与しないことに同意します。デベロッパーは、マーケットから取得した顧客情報を、マーケット外で対象製品を販売または配布する目的に使用してはなりません。
[日本語版注:Googleの公式日本語版契約書より引用]

幸い、AdBlock Plus、AdBlocker、AdAway、およひAdFreeの現行ユーザーがお気に入りのアプリを使えなくなる、という意味ではない。デベロッパーが該当アプリをGoogle Play Storeのダウンロード一覧に載せられなくなっただけだ。たしかにGoogle Play Storeは、潜在ユーザーがこれらのアプリを見つける最も簡単で便利な場所であるに違いないが、デベロッパーによっては別の方法を用意しているところもある。例えば、AdBlock Plusは、自社のウェブサイトにダウンロード可能な .apk 形式でアプリを置いているし、AdAwayもアプリ・レポジトリーのF-Droidからアプリを入手できる。

こうした広告ブロックアプリの開発者たちが、ユーザーの閲覧体験を改善することだけを願って開発してきたことは否定しないが、 彼らがアプリを登録する際に同意した(相当範囲の広い)規約は、至極わかりきったものだ。たとえ目標が利他的なものだったとしても、他のデベロッパー(および、もちろんGoogle)が収益の糧にしている広告をブロックすることは、仮に完全に意図的でなくても、明らかな妨害行為であると思われる。

とはいえ、一連の経緯に対して不満の声を上げるデベロッパーもいる。AdBlock Plusの共同ファウンダー、Till Faidaは、同社アプリは一切規約に違反していないと考えていると私に言った。「ユーザーは自分の端末上にどんな種類のコンテンツを許すかを制御する権利を持っているはずだ。これはJavaScriptやFlashを自らの意志で無効にできるのと同じことだ」とFaidは主張した。

さらに彼は、「自由と選択に関するGoogleとAppleの違いと言われるものも、こと収益に関しては別のようだ」と語った。Googleは本件に関してコメントを拒否している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)