Gates, Zuckerbergらが出演するプログラミング啓蒙映画が2週間で1200万回も見られた理由

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プログラミングに関する短編映画が大ヒットするとは誰も思わないだろうが、‘Learn To Code’ではまさにそれが起きた*。それはコンピュータ科学の大衆的な普及を使命とするNPO Code.orgが先月発表した短編映画だ。〔*: 記事の日本語訳。〕

この短編映画は5分バージョン9分バージョンがあり、監督はドキュメンタリー映画の有名なプロデューサーLesley Chilcott、登場人物は本物のMark ZuckerbergBill GatesJack DorseyDrew HoustonTony Hsieh、Miami HeatのChris Bosh選手ら。みんな、コンピュータのプログラムを自分で書けるようになったから、今日の自分がある、と語っている。

今日発表された数字によると、Code.orgの映画は封切り後2週間で1200万回見られた。Code.orgの協同ファウンダHadi Partoviによると、とくに最初の数日の反響がすごかったそうだ。1000万ビューを突破したのがわずか4日目で、しかも調べるのが難しいFacebookからのビューは含まれていない。だから、それを合わせると今では2000万を超えていると言っても、過言ではないだろう。

まずA/Bテストをやりました

どうやってそれだけの視聴数を稼いだのか? セレブたちの出演も大きな要素だが、しかしPartoviによると、映画ではあまり使わない技術も動員している。Code.orgは、封切りの一週間前に、映画のタイトルとスチル写真をA/Bテストした。“あちこちのニューズフィードに載ったときの、クリック数を最大にしたいからね”、と彼は言う。Facebookの広告キャンペーンを利用してCode.orgは、AとBの二種類ではなく、36種類のタイトルとスチル写真の組み合わせをテストし、平均より9%結果が良かった“What most schools don’t teach”(ほとんどの学校で教えないこと)に落ち着いた。それは、Code.org自身が気に入っていた“Wizards of the future”(未来の魔術師たち)よりも15%良かった。またスチル写真では、Bill GatesやMark Zuckerbergの写真の方が、ブロンド美人のプログラマよりも17%良かった。これも、Code.orgの最初の予想とは違った。

これもめったに行われないことだが、Web上で映画本編のA/Bテストもした。その場合Aは5分バージョン、Bは9分バージョンだったが、両者の共有回数や、映画の中で呼びかけている陳情の署名数、YouTube上でのオーディエンスの確保数などを比較した。結果はPartoviによると、“9分バージョンの方が出来が良いと思っていたけど、A/Bテストの結果では5分バージョンの方がよりヴァイラルで、視聴者たちの衝動的なアクションも多いことが分かった。だから、みんなに最初に見てもらう映画としては、5分バージョンを選んだ”。

もっと大きな目標に挑む

というわけで、この短編映画の結果は感動的だったが、しかしCode.orgはそれで満足してはいない。Partovi曰く、第一段階の目標は1億ビューである、と。

それは、同団体の使命が非常にシリアスだからだ。アメリカでは技術者不足が慢性化している(とくにテクノロジの世界ではソフトウェア技術者が足りない)。アメリカの学校の10のうち9つは、コンピュータのプログラミングを教えていない。教えている学校でもそれは、卒業資格に影響しない選択科目だ。Code.orgの映画のねらいは、危機感の喚起、そしてあらゆる階層の人びとを対策アクションに駆り立てることだ。先生たちには、コンピュータプログラミングを学校の正課にせよという、Code.orgが呼びかけている陳情に署名してもらいたい。技術者たちはボランティアとして子どもたちに自分のスキルを教えてほしい。そして親たちは、子どもたちにCode.orgのWebサイトにある簡単なレッスンや、プログラミングを教えている地域の学校を、すすめてほしい。

その呼びかけは功を奏し、この2週間で陳情の署名は55万あまり集まり、また実際にプログラミングの課程を設けたいという学校は1万近くに達した。地域で子どもたちにプログラミングを教えるボランティアをした技術者は、21000名を超えた。

これで十分と言える数字にはまだ遠いが、幸先の良いスタートだ。

今日(米国時間3/13)はまた新しい映画がリリースされ、その中ではMark Zuckerbergがプログラミングを人に教えることについて語っている:

〔Code.orgの紹介記事(日本語訳)。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))