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企業用3Dプリンタが2016年には2000ドルを切るという調査報告,しかし低価格化だけで採用動機は育たない

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3Dプリントはまだ幼児期だが、今や誰もが言うように、その将来性は大きい。家庭でも企業でも3Dプリントが使われるようになり、新しい時代が切り開かれるだろう。それと共に、価格も下がる。そこで調査会社のGartnerの予言では、企業が使うような3Dプリンタ(ブルックリンのヒッピーたちが作ったのではないやつ)のお値段は2016年に2000ドルを切るという。

この調査報告は、3Dテクノロジの採用と進歩が今後も続くことによって、価格が下がる、と想定している。それは今や、誰にでも言えそうなことだが、なにしろそれは、歓迎すべき未来からのささやき声だ。

3Dプリントの今の費用では、使えるのはお金持ちのホビイストや経営順調な中小企業ぐらいだ。たとえば世の中のお父さんたちは、子どもと一緒にゲームのピースをプリントすることができない。またプロ用の3Dプリンタも、今の平均的な中小企業が古ぼけたHP OfficeJetの横のスペースを与えられるほどに安くはない。

しかし報告書はさらに続けて、新しいテクノロジはつねに、“ニッチの採用から広範な受容へと移行していく。プリンタの低価格化と、それによって実現する経費や時間の節約、能力の拡大、スピードの向上などがそれに拍車をかける”、と書いている。

Gartnerの調査部長 Pete Basiliereは、“企業は製品技術の進歩を絶えずチェックして、自社に有利に採用できるタイミングを他社にさきがけていち早くつかむ必要がある”、と声明文の中で言っている。“3Dプリントは人びとの能力を高めるルールであり、すでに途上国の生活や生産に貢献し、災害の罹災地を助け、製造〜物作りの民主化を促進している”。

現状では、3Dプリンタを導入できる中小企業でも、その利用価値に気づいていないところが多いだろう。3Dプリントはしかし、新しい使い方の多産およびそれらの普及とともに伸びていく。3Dプリントを経営に活かす知識が普及していないから、中小企業の多くにまだそのニーズがないのだ。

だから、現時点では低価格化だけが3Dプリントの普及の鍵ではない。一種の、エコシステムが必要だ。たとえば、プロ級のデザイナーがデザインを一般消費者や企業に売るマーケットプレースも必要だ。Thingiverseのようなものがあるだけでは、不十分だ。また、3Dプリント関連の地域の商業者や修理ショップも必要だ。低価格化によって小学校の教室などに入っていくことも必要だが、その前にやはり、知識と情報の広まりにより、多くの人に欲求やあこがれが芽生えることが先決だ。そして、それが未来を作っていく。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))