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Ron Conwayが語るNapsterと共有経済の問題–まだ解決の糸口は見えない

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TechCrunch Disrupt NY 2013 - Day 2

今日(米国時間4/30)のDisrupt NY 2013のステージでは、VC界の重鎮Ron Conwayと、映画作家で俳優のAlex Winterが、CrunchFundのMG Siegler とともにステージに登場して、Napsterの興亡を描いたドキュメンタリーDownloadedについて語った。Ron Conwayは自分も初期にNapsterに50万ドルのエンジェル投資をしたと述べ、その後の同社の試練を介助した経験を語った。彼によると、最大の問題の一つは、Napsterが体現した共有経済の問題点が、未だに解決されていないことだ。

Napsterが明らかにしたのは、共有と協力のコミュニティによって、情報資源を最大限有効に利用したいという欲求が、人びとの中にあることだ。しかしそれは、既存の業界から大きな反発を食らった。両者間のあつれきは未だに解決を見ていない。Conwayによれば、そのことがこの問題全体の中でいちばん不毛な部分のひとつだ。

“技術的な解決も、まったくない”、とConwayは言う。“今では共有経済に属するさまざまな企業がある。そして乗車共有やスペース共有(AirbnBなど)などなどに対して、行政はNapsterに対するレコード会社のように振る舞う。しかしイノベーションは誰にも止められない。この問題がいまだに一般社会に知られていないことも、驚きだ”。

Conwayが指摘するのは、たとえば昨年十月にUberがニューヨークでタクシー配車サービスの閉鎖を余儀なくされたような事件だ。そしてその後、市の新しい方針によってサービスを再開できた。既存の規制や既存業界からの締め付けを逃れるために、合衆国の大都市のほとんどが、そんなその場しのぎ…暗黙の了解のようなやり方…を採用している。

Napsterの問題に話を戻すと、なぜ彼らにとって音楽業界やレコード会社やアーチストが障害物になってしまったのか。Conwayが嘆くのは、未だにこの問題の解決の糸口が見えないことだ。今でも基本的には、共有経済と既存の体制的経済は激しく対立している。

“エゴを捨てて問題にもっと前向きに取り組んだら、この問題はとっくに解決されていたはずだ”、とConwayは言う。“それなのに、みんなが短絡的にマッチョモードになってしまった”。

共有経済は、今日のスタートアップの多くを育てている。それが規制にぶつかったり、現役選手たちからの抵抗に遭うことも多い。かつては、個人の欲望や感性とは無関係に巨大な収益を上げる市場があった。そしてそのような時代のルールを、(一つの巨大マスマーケットではなくて)複数の小さな市場が分散している環境にそのまま当てはめようとしている。彼らは、それが問題の早期解決に役立たないことに、気づこうとしない、とConwayは嘆く。

Alex Winterは、Napsterこそ真のコミュニティだった、と語る。彼は、3Dプリントのテンプレートにも海賊版問題が起きるだろう、と言う。本誌のJosh Constineによる彼へのインタビューは、下のビデオで:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))