学生の資質の多様性にうまく対応しなかったためカ州立大のオンライン教育実験が頓挫

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世界最大の大学組織が、大規模公開オンライン課程(massively open online course(MOOC))の大胆な実験を中断した。学生たちの、結果があまり良くなかったからだ。今年の1月に、San Jose State University(カリフォルニア州立大学サンノゼ校)は、オンラインコースのスタートアップUdacityと提携して、大量の学生に対する補習コースをきわめて低費用で提供する、と発表した

しかしWall Street Journalによると、このコースの受講者の終了試験合格率は20から40%で、これまでの平均75%に比べて非常に低かった。大学とUdacityの共同声明によると、“今後の改善と調整により教育過程を大学のポリシーに完全に整合させ、また内部的および対外的なコミュニケーションと、議論や対話の機会を充実させる”、ということだ。密なコミュニケーションがなく、機械的に講座だけを提供していたということか。

明るいニュースとしては、同校はHarvardとMITの合同オンライン教育プロジェクトEdXの導入ではかなり成功している。オンラインとオフラインを組み合わせた科学のコースでは、合格率はオフラインだけの場合の55%から91%へと急上昇した。

補習課程の失敗の原因は、学生自身にもある。WSJの記事によると、“20%は高校生、学生の67%は同校の正規の学生ではない者、そして正規学生の全員が過去に数学の補習クラスで不合格を経験している者”だった。(過去に不合格だった正規学生の29%は合格した。)〔訳注: ここで補習課程と訳しているremedial courseは、大学で必要な教科…たとえば微積分…を高校で完全に習得していない者に対する、補強的治療的な教育課程のこと。〕

Udacityには気の毒だが、学生のタイプがこれだけ多様だと、一律に高い成果を望むのは難しい。たとえばK12(小中高)のチャータースクールでの成功例の一部は、最初から優秀な生徒だけを選んだ結果だ。逆に能力やモチベーションにおいて学生間の格差が大きいと、単一の一律的なカリキュラムで高い成果を得ることは、難しいだろう。

しかし、高等教育のオンライン化による低費用化はもはや不可避の流れだから、特定の一時的短期的な失敗例が、この流れを止めることはありえないだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))