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ドッグフードマンフードSoylentがついに本格製品化へ, 100万ドルぶんの予約がすでにあり

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【抄訳】
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Soylentは、24歳のエンジニアRob Rhinehartの、ちょっとイカれた個人的実験みたいだったが、今では本格的なビジネスへと成熟しつつある。

Rhinehartと彼のチームは昨年、Y Combinatorの支援によりLevel RFというスタートアップを立ち上げたが、その後、YCの協同ファウンダPaul Grahamが“世紀の方向転換”と呼ぶ離れ業をやってのけた。

今の食品産業の非効率ぶりが、かねてから気になってしょうがなかったRhinehartは、ドッグフードならぬマンフードを開発し、自分自身が、毎日それだけを食べて生活することを続けた。彼はその食品を、厚かましくもSoylentと名づけた。Soylent Greenというアンチ・ユートピア的な映画では、Charlton Heston演ずる主人公が、今やそれだけしかない食べ物、政府の配給食糧Soylentの原料が、人間であることを発見する。

ありがたいことに、こちらのSoylentの原料は、人間ではない。

その成分は、各種炭水化物アミノ酸とたんぱく質と数十種類のビタミンで、Institute of Medicineによれば、人間が生きるために必要とする必要成分のすべてだ。なおRhinehartがこれまでのテスト過程から得た知見により、ほかのもの…ミネラルなど…もいろいろ含まれている。

“ぼくはこれを、コーヒーみたいな日常的でありふれたもの、どこでも買えるものにしたい。水や電気のように、公共財になるかもしれない。とにかく、どこにでもある消費財にしたいんだ”、と彼は言う。“食料品店やコンビニにも、あってほしいね”。

さてRhinehartによると、来月の終わりには配合が最終的に確定し、いわゆる“バージョン1”が出来上がる。8月の終わりにはマスコミや一般人を招待してパーティーを行う。そして9月には最初の14万ケースを出荷する。それは100万ドル相当の予約ぶんだ。価格(送料込み)は1週間分が約65ドルだ。

お客の大半は若者だが、中には黙示録の日の到来に備えて今後の一生ぶんを予約した人も何人かいるそうだ。

配合の変更は同社のWebサイトで見られるが、最近ではたんぱく質を、米や豆など植物起源のものに変えた。

“食品の新製品開発で、これだけ長期の開発期間を要したものは、過去に例がない”、とRhinehartは言う。たとえば、関節痛を経験して、硫黄成分が初期バージョンの配合にないことに気づくなど、きわめて長期の試行錯誤を経ている。

ある人の紹介でMuscleMilkやCytosportのメーカーに接触でき、そこがカリフォルニア州ModestoにあるNSF(米国科学財団)認定工場を教えてくれた。生産工場は、そこだ。また原料調達も彼が自分でやり、初期のバージョンではAmazonやAlibabaからも買った。

味は、ほとんど無味に近いが、やや麦芽っぽい。“でもSoylentは、そんな高級品を目指していないからね”、とRhinehartは説明した。

【以下、要点のみ】
・既存の類似製品、Abbott NutritionのJevityやNestleのNutrenなどとの差別化要因は、原料が具体的な食品ではなく、たんぱく質、ビタミンなど、基本物質レベルであること。

・必ずしもそれだけを食べることを勧めてはいない。健康食品の一種と考えてもよい。

・栄養価は西洋人の日常の食事よりも高い。

・原料はすべてFDA認定品だから安全(50名のベータテスターと彼自身に健康問題は起きていない…毎日血液検査、運動試験などをしている)。

・数か月食べ続けた彼は、体調が良くなり、体型も改善、肌がきれいになり、髪の毛が多くなり、ふけが出なくなった。

・類似の病人食は前からあるが、しかしいずれも、何年何十年という試食試験は経ていない。Soylentも同様。(でもスナック菓子やファストフードより健康に良いはず、と彼は言う。)

・Soylentのフォーラムがあり、活発な議論が交わされている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))