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BitTorrentがSync APIを公開: インターネットのサーバ集中主義から完全分散化への脱皮を促す

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【抄訳】

Syncは、P2PプラットホームBitTorrentのファイル同期化サービスで、サーバのないDropboxみたいなシステムだが、今年初めにローンチして以来ユーザ数が着実に増えて、いまではアクティブユーザ数100万、サービス上にアーカイブされているデータ量30ペタバイトに達している(7月には8ペタバイトだった)。そしてユーザ数をさらに増やしたいBitTorrentは今日、SyncのAPIをリリースした。デベロッパはこのAPIを使って自分のアプリケーションからSyncのサービスを利用でき、ユーザにデータのアクセスと共有を提供できる。

同時にまた、ニューバージョンSync 1.2がリリースされる。これには、ネイティブのiPadサポートが加わり、LAN上の転送速度が最大毎秒90MBまでアップした(ワイヤレスではこれより遅い)。

BitTorrentがAPIを提供するのは、これが初めてではない。過去には、BitTorrentそのもののためにuTorrentTorqueを提供している。

しかし今回公開されたAPIは、BitTorrent上でメディアファイルを共有するにとどまらない、もっと広範なデベロッパを対象にしている。そしてそのレベルでは、二つのユニークなセールスポイントがある: Syncはそのほかの類似サービスに比べて速い、良い、のほかに、サーバがどこにもないからプライバシー保護が強固だ。P2Pは基本的に分散システムなので、悪い人はデータの所在を簡単に突き止めることができない。

それにまた、BitTorrentはNSAの一般市民に対するスパイ行為を強烈に批判してきたが、BitTorrentの場合その批判は同時に、自分の宣伝でもある。中央集中型のサービスではなく、分散型の構造であることの。NSAが悪人扱いされている現状は、BitTorrentにとって絶好のマーケティングチャンスかもしれない。

いずれにしても、データのプライバシーを重視する人にとってSyncは、そのほかのバックアップサービスにはない重要な特徴を持っている。BitTorrentの広報は、“分散型のインターネットがより良いインターネットだと思う”、というきわめてシンプルな言い方をした。

【中略】

APIの一般公開は今日からだが、初期の作例(用例)を見ることもできる: Webサイトの展開ソーシャルネットワーキングメッセージングなど。BitTorrentはさらに、Sync APIの今後の用途として、“検閲と戦って言論の自由を確保し、思想と情報の自由な流通を確保するためのアプリケーション”や、“セキュアなストレージを確保し、ユーザとデータのプライバシーが政府などの底引き網にかからないようにするためのアプリケーション”、を挙げている。

“すでにいくつかのグループが、セキュアでプライベートなサービスの開発に(このAPIを使って)取り組んでいる”、とBitTorrentの広報は言った。“これはインターネットの次の大きなイノベーションの波の始まりだと思う”。

このAPIの詳細はここで見られる。

画像: Flickr

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))