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The Cricket

自転車盗難に「クラウド」を活用してスマートに備える、盗難防止装置のCricket

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2014年からAndroidで電話をかけるとお互いのプロフィール写真が発信者情報として表示される

「鍵」としての機能を持つわけではないが、The Cricketは、スマートに自転車を守ろうとする仕組みのひとつだ。現在IndieGoGoにてクラウドファンディングを行っている。Disrupt Europe Battlefieldの勝者であるLock8と競合するものと言えるかもしれない

宣伝文句には、軽量コンパクトで、目立たない盗難防止装置として機能するとある。サイズは幅30mmで厚さが9mm、重さは20gとなっている。自転車にはベロクロストラップで取り付ける(高額版には取り付け用のU字ロックがついている)。iPhoneとは省電力なBluetooth 4.0で繋がる。これで、最大50mの距離まで届くビーコンとして利用することができる。すなわち、盗難防止用として使えるのも、近くに自転車を止めているときのみだということになる。内部に3軸MEMS加速度計を備え、自転車が動かされたり触られたりすることを検知して、スマートフォンにプッシュ通知を送る。スマートフォン側では、自分で設定しておいたアラームを鳴らすことができるようになっている。

20131022094625-appこれだけなら欲しくなる人も少ないと思う。このデバイスの真価は、自転車が盗まれてしまったときに発揮される。このCricketは利用者全員の協力により機能するのだ(充分な利用者を確保する必要がある)。すなわち自転車が盗まれた旨を登録すると、他のCricket利用者も盗まれた自転車の信号をキャッチするようになる。場所が検知されれば直ちに真の所有者に通知されるようになっているのだ。

但し、実際にロックせずに、Bluetooth頼みの解決を狙うことによるトレードオフもある。いったん自転車と通信不能な距離に離れてしまえば、このCricketはとてもスマートとはほど遠いものになってしまう。より高額のLock8の方はGPSを利用しており、理論的には世界中のどこまでも愛車を追跡できる。またベロクロで取り付けるのが標準であるのも心配な点だ。いくら目立たないところに取付けても、相手がCricketのことを知っていれば、簡単に取り外してしまうことができる。

しかし消費電力の少ないBluetooth 4.0を利用していることで、バッテリーが1年ほども長持ちするというのは、確かにメリットだと言えるだろう。ファウンダーのYariv BashおよびSandy Hefftzは、「宇宙開発関連」でも、多くのハードウェアおよびソフトウェア開発の実績をもっているようだ。

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(翻訳:Maeda, H