Facebook Messenger、「電話番号で連絡」機能の全面公開でSMS、LINEらに宣戦布告

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SMSやWeChat、LINEなどのライバルを蹴落とし、唯一のメッセージングアプリになるための探求を続けるFacebookは、電話番号で連絡する機能をiOS版Messengerアプリにも拡張した。この機能は、10月末に一部のAndroidユーザーでテストされ、現在一般ドロイダー向けに正式公開されているもので、これがiOSにもやってきた。iOS版のアップデートは現在公開中で、レイアウトの改善や起動とナビゲーションの高速化も施されている。

目的は明白だ。先月私が書いたように、Facebookは、ユーザーが電話番号は知っているがFacebook友達ではない相手に連絡を取る時、SMSに切り替えてほしくない。Facebookは、電話番号に頼っているWeChatやKakaotalkなどの新興メッセージングアプリが膨大なユーザー数を獲得するのを見てきた。今回の改訂によって、彼らを追い落とすことができるだろうか。遅すぎるかもしれないが。

WeChatは2億人以上のユーザーを持つと言われており、中国の親会社Tencentのデスクトップ用メッセージングアプリ、QQには8億人以上のアクティブユーザーがいる。WhatsAppのユーザー数は2.5億~3.5億人と思われ、KakaoTalkはユーザー数9000万人だ。さらには、スタンプ付メッセージングアプリのLINEや、毎日大量の写真がアップロードされ、Facebookの30億ドルの買収を蹴ったの今日のWall Street Journalが伝えたSnapchatもいる。

万が一あなたがFacebookはこうしたライバルのことを気にかけていないと思うなら、App AtoreにあるiOSアプリのスクリーンショットを見ていただきたい。それぞれが、特定の敵に向けられている。「あなたが気にかけている人たちにテキストを送ろう、無料で」― SMS。 「写真を個人的に送ろう」― Snapchat。「スタンプでもっとうまく表現しよう」― LINE。 「今すぐ届けよう」― WeChatとWhatsApp。「Facebookの友達以外にも」― 再びSMS。

Chat Apps

アジアのメッセージングのスタートアップが勢いを得ている理由の一つは、ユーザーをゲーム中毒にさせていることだ。サードパーティーがタイトルを作るための、独自ゲーミングプラットフォームを持つサービスもいくつかある。一方Facebookは、モバイルゲームで「ソーシャル・レイヤー」戦略を追求しており、ネイティブゲームにログインとシェアの機能を提供し、プラットフォーム自体は運営していない。これでは、友達からの返事を待つ間ユーザーの目を留めておくには十分ではないかもしれない。

総合的に見て、メッセージング市場の断片化は、友達すべてを一ヵ所に集めたいと願うFacebookにとって危険な水準に来ている。メッセージングは、ユーザーエンゲージメントや再来を大量に生みだすだけでなく、誰と一番良く話すかという正確なソーシャルグラフを作るのにも役立つ。それはFacebookにとって、ニュースフィードの関連性アルゴリズムと広告ターゲティングを精緻化する上で重要なデータだ。

FacebookのMessengerアプリから携帯番号で連絡が取れるようになれば、人々が他のアプリを使うのを防げるかもしれない。累積するSMS料金の気になる人々にとっては特に助かるだろう。海外旅行者にとっても、SMSのローミング料金を避けられるメリットがある。

現時点では、Facebookがこうしたメッセージングのライバルたちに勝てるとは思えない。せいぜい、彼らの成長を妨げ、自身の既存ユーザーを留めておくことが期待できる程度だろう。

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(翻訳:Nob Takahashi)