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コンテナ型仮想マシン群でクラウド上のアプリケーション開発を支えるTerminal、サーバのフローズンスナップショットをユーザが共用

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FacebookやGoogle出身の技術者たちがサンフランシスコで創業したTerminalは、ソフトウェア開発のやり方をラジカルに変えようとしている。

彼らが作ったのは、コンテナをサポートするシステムだ。そのいわば超高速な仮想マシンにより、デベロッパはWebブラウザから直接に、コードを書き、発表し、コラボレーションできる。コンテナといえば、昨年5500万ドルのベンチャー資金を獲得したDockerの名が挙がることが多いが、Terminalの協同ファウンダJoseph PerlaVarun Ganapathiは、現状では、コンテナにできることがまだ十分に汲み尽くされていない、と言う。

これまでは、アプリケーションの多くが単一のサーバの上で動き、それは一枚岩的で永続性があった。でも、その後デベロッパたちはアプリケーションを複数の仮想マシンに分割するようになった。分割され分散して動くアプリケーションを、効率的に開発でき展開できる技術の代表格が、今大流行のコンテナだ。Terminalの各ユーザは、一つ一つのアプリケーションごとに自分のプライベートなサーバを立ち上げ、そのスケーリングは自動的に行われる。ユーザは実動サーバのスナップ(フローズンスナップショット)を、パブリッシュできる。すでにそれらは、Terminal上に数十もある

“うちでは、誰もがクラウドコンピュータを持つようになり、セキュアにそしてプライベートにアプリケーションを動かしたり(複数のアプリケーションを)相互運用できる。ユーザはこのクラウドの小さなスライス片を借りて、やりたいことを何でもできる”、とGanapathiは言う。そう言いながら彼は、DebianやUbuntuをサポートしている数十のパブリック‘スナップ’の一つを立ち上げてみせた。

一部の研究者たちがTerminalを使って、Matlabのプロジェクトをブラウザから直接プログラミングし、コラボレーションしている。同社のクライアントの中には、RailsBridgeや、本誌のCrunchbaseもいる。Terminalはペアプログラミングをサポートしており、そのため分散ソフトウェアの開発チームや企業が利用しやすい環境だ。

Ganapathiは自分のコンピュータビジョン企業NumovisをGoogleに売り、1年前にGoogleを辞めて自分のプロジェクトに着手した。彼は元FacebookのエンジニアPerlaとチームを組み、さらにもう二人の協同ファウンダが参加した。Danny KrauseはAppleでOpenGLのチームにいた人、Jeff WuはGoogle出身だ。Terminalの社員も、PalantirやFacebookやGoogleにいた人が多い。

Terminalでは、コンテナを利用して複数のプロセスを同時に動かせるが、そのためのコマンドなどを覚える必要はない。立ち上がり時間は2秒で、AWSやHerokuの60秒よりもずっと短い。だから数ダースの仮想マシンから成るアプリケーションでも、それらをすぐにネットワーキングして動かせる。RAMを1GBに減らしたり、50GBに拡張するのも、リブート不要でほんの数秒でできる。

“コードのサプライチェーンを作るのがぼくの夢だ”、とGanapathiは言う。“企業というものの、経済的な実体は何だと思う? それは、多くの人間が一緒に仕事をして、たがいに分散的に協力している姿だ。だからソフトウェアの分野でも、一連の分散エージェントによって企業のような実体を作れたら、おもしろいと思うんだ”。

Terminalはサーバアクセスに時間制で課金する。だからマシンがアイドルになったら、その時間に関しては課金されない。その料金は、最低が2 CPU + 256MB RAMの月額1ドルから、最大で月額330ドルまでとなっている。

PerlaとGanapathiは、資金調達に関して明言しなかった。すでに著名な投資家たちからの引き合いはあるそうだが、それらの名前は明かされなかった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))