Twitterがいやがらせ対策ツールをアップデート、暴言対応のレスポンスタイムを短縮

次の記事

今週のまとめ ― iPadの売上成長率は鈍化し、タブレットは姿を消すのかどうか、あるいは懐かしのゲームグラフィックスなど

Twitterが今朝(米国時間12/2)リリースした一連のいやがらせ対策(anti-harassment)ツールにより、ユーザはこれまでよりも容易に暴言を通知できるようになり、また加害者のTwitterアカウントをブロックしたり通報する場合の条件が具体的に明示された。

Twitterでスパムを通報するのは比較的簡単だったが、今回の新たなツールではユーザが、なりすましやいやがらせ、それに自殺も含む自損自傷行為も通報できる。さらにユーザは、自分が被害者でなくても、ほかのユーザのためにいやがらせを通報できる。この点は大きな変化だ。

たとえば“いやがらせ”を通報するときの手順はまず、“誰が被害者か”と訊(き)かれるので、“自分”とか“自分以外の人”と答える。次にメニューが出るので、そこから、どんな暴言かを伝える。メニューには、“軽蔑的ないし侮辱的”、“いやがらせをする”、“暴力や肉体的危害で脅す”、などの項目がある。〔訳注: 本稿の日本語訳はツールの日本語化バージョンに基づいていません。〕

Twitterによると、ツールには、よりモバイルフレンドリーな変更が加えられ、また、ユーザが最初に提供すべき情報が少なくなった。さらにまた、ユーザからの暴言の通報に対する対応をより迅速にするための改良が行われた。たとえば、暴力や肉体的危害を含む暴言の報告がリストのいちばん上に来るようにソートされるので、それらへの対応がより早くなる。

[ツイート訳: 今日から暴言的なツイートを知らせる方法の、改良バージョンを展開する。その概要を、下のビデオでご覧ください。]

もうひとつの新しい機能としては、Twitter.comの設定メニューからBlocked Accountsページ(ブロックされたアカウントのページ)へ行けるようになり、そこで自分がこれまでブロックしたアカウントを一覧できる。ここは今後数か月以内に、もっといろんなことができるようにしたい、とTwitterは言っている。

重要と思われるのは、ブロックされたアカウントはこれまで、そのユーザ宛てのツイートやレスが相変わらずできて、しかしそれらを当のユーザが見ることはない、という方式だったのが、これからはブロックされたアカウントがそのユーザのプロフィールを見ることすらできないようになることだ。

これまでは、ブロックされたアカウントはユーザのプロフィールを見れるが、そのユーザをフォローできない、という方式だった。フォローリクエストに対しては、‘あなたはブロックされている’とメッセージが来た。今回の変更では、加害者が暴言の被害者のコンテンツを(引用やリツイートを通じて)見られないことはないし、加害者が単純にログアウトすることもできる。ただし加害者が、誰かが言ってることに対してリアルタイムで応答することは困難になり、したがってTwitter上の憎悪を増幅し続けることも難しい。

今回のTwitterの方針変更は、ブロックの複数回にわたる効果が中心なので、以前のポリシーの復活のようでもある。これまでは、匿名や偽名のアカウントがユーザを暴力やレイプ、殺人、ヘイトスピーチのツイートなどで脅すことが、野放しで許されていた。Twitterのこの暗黒面は、適当な@handleとメールアドレスぐらいで、どんなアカウントでも自由に作れたことに原因がある。この、自由な匿名性により、独裁権力に対して本人性がばれない、というメリットもあったのだが。

ソーシャルネットワークは、暴言対策やユーザ保護に関して、事前対策的でない、いつでも事後対応だ、とよく非難される。今回のTwitterの措置も、これまで何度も“ツイハラ”(Twitter harassment)の通報、とくに女性が被害者となるものがあったから講じられた。たとえばセレブのRobin Williamsの娘Zeldaは、父の死後いやがらせを受けた。それに、#gamergateで、フェミニストの論客Anita SarkeesianやインディーデベロッパのBrianna Wu、Zoe Quinnなどが受けたひどいいやがらせは、有名になりすぎた。

Twitterによると、今回のアップデートは最初は少数のユーザに適用され、その後数週間で全員に展開される。今後はユーザのコントロールがさらに増え、通報の仕組みがさらに改良され、暴言者に対する新たな執行項目が加わる、とも言っているが、それらの詳細は得られていない。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))