コンテナ向けに最適化された“軽量快速の”Ubuntu CoreをCanonicalがリリース、Microsoftが早速採用

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数年前Ubuntuは、同社のオペレーティングシステムの最小限の機能だけから成る“コア”バージョンを、組み込みシステム向けにリリースした。そして今日(米国時間12/9)同社は、そのUbuntu Coreの“軽量快速”版(“snappy” edition)のアルファバージョンを、通常のアップデートの一環としてローンチした。それは主に、コンテナファームや、Dockerの大規模な展開、PaaS環境などでの用途をねらっている。Ubuntu Coreが使われているところをとりあえず見たい方には、Microsoft Azureがおすすめだ(後述)。もちろん、ご自分のサーバにインストールしてもよろしいけど。

snappy

CanonicalのファウンダでUbuntuの作者Mark Shuttleworthは、次のように語る: “Ubuntu Coreは、今広く使われているコンテナプラットホームを利用して、ユーザのアプリケーションにまったく干渉しない形でアップデートを行っている。それは、Dockerの展開としては最小かつ最安全なプラットホームだろう。そして今回の軽量快速パッケジでは、それを一般ユーザがあらゆる形のコンテナやサービスに完全に拡張できる。したがって本日発表した軽量快速Ubuntu Core(snappy(スナッピー) Ubuntu)は、モバイル版をローンチしてから以降では、Ubuntuの最大の革命だ”。

これまでのUbuntu Coreとの最大の違いは、Ubuntuのモバイルオペレーティングシステムが採用している同社のAppArmorセキュリティシステムを使っていることだ。これによって、ユーザがインストールするアプリケーションのすべてが、互いに完全に隔離される。同社の主張によると、それにより、“ユーザが自分のクラウド展開上にあちこちからの雑多なアプリケーションをインストールしても安全”、である。一つのアプリケーションが抱える問題が、同じシステム上で動いているそのほかのアプリケーションに、何も影響を及ぼさないのだ。

Ubuntuによると、そのため、アプリケーションのアップデートもずっと容易で、信頼性が高い。アップデートの前にはデータが自動的にバックアップされ、アップデートが失敗したら旧バージョンにロールバックするだけで、データはまったく無傷だ。

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Ubuntuは明らかにDockerや一般的なコンテナ化を前向きに受け入れている。同社が先月ローンチしたLXDは、Linuxコンテナのための同社独自のハイパバイザだ。DockerのCEO Ben Golubもsnappy Ubuntuについて、“このエキサイティングな新しいプラットホームによってDockerのエコシステムがさらに広がることは喜ばしい”、と述べている。“アプリケーションの、Dockerを利用したオンラインデリバリは、アプリケーションの現代的な展開およびDevOpsの実践の標準形になりつつある。snappy Ubuntuは、同じ形のオンラインアップデートをオペレーティングシステムにももたらす”、とGolubは話を続けている。

[MicrosoftのBob Kelly] “MicrosoftはLinuxを愛している。

多くの人がびっくりしたと思うが、UbuntuはMicrosoftと協働して、後者のAzureクラウドコンピューティングプラットホームを、この新しいUbuntu Coreアルファをサポートする世界初の商用ソリューションに仕立てた。Microsoftの企業担当VP Bob Kellyは、“MicrosoftはLinuxを愛しており、Azureクラウドが、もっとも人気の高いLinuxプラットホームの一つの最新の実装を、世界で初めて提供するクラウドプラットホームになることに喜びを感じている”、と述べている。“クラウド向けに最適化されたUbuntu CoreのイメージをAzureから提供することにより、われわれの、これまでも第一級だったLinuxサポートをさらに拡張し、選択の自由を世界中のデベロッパに提供して、イノベーションを加速させたい”、とKelly氏はのたまう。

Ubuntuはそのほかのパートナーをまだ発表していないが、この新しいUbuntu Coreは、いろんなプラットホームに広まっていくだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))