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オンエア前に完売も、テレビで見た芸能人の衣装を即買いできる「アイマニ」

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対話型コンテンツがコンテンツマーケティングを暗黒時代から救出する

「あの芸能人が着ていた衣装が欲しい」というニーズに答える女性向けファッションメディア「imanee(アイマニ)」が12月25日に正式リリースした。芸能人や番組名、ブランド名、アイテム名で気になるアイテムを検索し、提携先のECサイトで購入できる。アパレル企業からオンエア前にアイテム情報を入手し、オンエア後にいち早く情報を配信するのが特徴だ。サービス名称には、何かの時間の「合間に」使ってもらうという意味を込めている。スマホはテレビを見ながらいじる「セカンドスクリーン」としても使われはじめているが、テレビで気になったアイテムをその場で買えるアイマニは、「ながら見」するサービスとしても利用されそうだ。

アパレルからの事前情報提供が8割、残りは人力で探す

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いかにもありそうなサービスだけれども、「探すのに手間と時間がものすごくかかるので、実は競合が少ないんです」と、運営元であるニューワールドの井手康博社長は話す。同社は2013年11月、アイマニの前身となる「Guider.(ガイダー)」を公開。当初は番組のエンドロールにほんの一瞬だけ流れる衣装協力をチェックし、ネットで探しながらアイテムを掲載していたのだという。

ちょっと気が遠くなりそうな話だけれども、地道な作業を繰り返していくと、「このドラマの主人公はどういった服を着やすいとか、この芸能人はどんなブランドを好んでいるか、といったことが蓄積されてくる」と井手氏。こうした「ノウハウ」をデータベース化し、エンドロールに衣装協力として出てくる40〜50ブランドの中からアイテムを検索。該当する商品を見つけては自社サイトに掲載し、提携のECサイトへ誘導していた。

そんなことを繰り返すうちにアパレル企業から認知され、徐々に番組のオンエア前に衣装情報を提供してもらえるようになる。ガイダーでは約4000アイテムを掲載していたが、このうち8割はアパレル企業から事前提供を受けたもの。開始から1年で月間40万PV、7万ユーザーを集めている。

じゃあ残りの2割はどうしているのかというと、サービス開始当初と変わらず、人力で探しているそうだ。「リアルタイムに番組を見ながら人気が出そうなアイテムをチェックします。ノウハウがあるため、ほとんどのアイテムは放送中に見つけて、オンエア終了後すぐに掲載することができます」。

次回予告で見つけたアイテムがオンエア前に完売

実際にガイダー経由でどのくらい売れているのか? この点について井手氏に聞いてみたところ、ドラマ「失恋ショコラティエ」で石原さとみが着ていたコートを紹介した結果、1000枚近くあった在庫が1週間でなくなってしまったこともあるという。「次回予告でかわいいコートを見つけたので、すぐにブランドに確認をしました。早速紹介したところ、オンエア前には完売。次回予告からオンエアまでの1週間、その情報を出していたのはガイダーだけです。衣装に注目して次回予告を見続けていた甲斐がありました」。

さらに聞いてみて驚いたのはCTR(クリック率)の高さだ。ガイダーではアイテムの画像リンクや購入ボタンを、提携するECサイトに送客する「広告」として位置づけているのだが、井手氏によれば、ガイダーでは訪問したユーザーの3〜4割が「広告」をクリック。こうした送客に伴うクリック課金が同社の主な収益源だ。月間流通額(ガイダー経由で購入に至った金額)は300〜400万円を推移している。テレビで芸能人が身に付けているアイテムを検索しようという人は購入意欲が高く、今後は商品数を増やすことで流通額の増加が見込めそうだ。

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ガイダーではテレビ以外に、雑誌やInstagramで芸能人が身に付けているアイテムを紹介していたが、アイマニでは情報源をテレビに限定した。雑誌やInstagramだとブランド名や商品名がわかりやすく、ガイダーを使う必要がなかったためだ。「テレビに出てくるアイテムを知る手がかりは番組のエンドロールぐらい。わざわざ調べる人は少なく、そこにニーズがある」。

現時点ではアパレル企業22社、93ブランドと提携し、番組のオンエア前に情報提供を受けている。「アパレルのトップ10のうち半数とは話が進んでいる」(井手氏)。今後は大手を皮切りに、中小規模のアパレル企業との提携も進めていくそうだ。

テレビで芸能人が着ているアイテムを探せるサービスとしては、国内では「コレカウ.jp」がある。利用者が探したいアイテムを質問し、運営側が回答するサービスだ。井手氏は「情報の即時性と網羅性でアイマニが優位」と話す。将来的には日本のドラマ好きの女性が多い台湾や東南アジアへの進出も視野に入れているという。