国連がSamsung Gear VRでシリア難民少女を撮った3D VRムービーを制作

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シリア難民の少女が、突然目の前に現れる。とても狭い部屋の床に座って、家族の話をし、彼女が今生活している難民キャンプを案内する。彼女と一緒に仮設の学校の教室に座り、難民キャンプのぬかるんだ道を歩いている子どもたちを見る。キャンプのパン屋へ行くと、焼きたてのパンの匂いがするような錯覚にとらわれる。この強力で没入的でとても深い感動は、国連がSamsungの3DプラットホームGear VRを使って撮影した画期的なムービーから得られる。このプラットホームは、SamsungとOculusの共作だ。見る人の感情移入を強力にそそるこの新しいメディアは、今後いろんな形で使われていくだろう。

この Samsung Gear VRだけのためのムービーの制作を支えた人たちの中には、ファッションモデルのMari Malek(上図)やHarry PotterのスターEmma Watson、国連事務総長Ban Ki-moon、ノルウェーの首相Erna Solbergなど、今日のダヴォス会議(世界経済フォーラム)に出席した有名人も少なくない。

その3D VRムービー“Clouds Over Sidra”は、ヨルダンのZa’atariキャンプに住むSidra(シドラ)という名前の12歳の少女を撮っている。そこには、シリアの血なまぐさい内戦を逃れてきた84000人の難民が暮らしている。

これは国連が初めて制作した仮想現実によるムービーであり、その目的は難民のような弱い不安定な立場に置かれている人びとの苦境を世界中に知らしめるためのキャンペーンだ。このムービーは今日(米国時間1/23)、Milk VR USAのVRSEチャネルと、iTunesやGoogle Playの上のVRSEアプリケーションとしてリリースされた。Milk VRはGear VRのためのコンテンツデリバリシステムで、いわば‘VRのためのYouTube’だ。

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このムービーは、Oculus RiftのようなVRヘッドセットで体験できる。あるいはVRSEアプリをスマートフォンと簡単なビューワ、たとえばGoogleのボール紙製のビューワで見てもよい。アプリをダウンロードしてスマートフォンで見ることもできるが、それには3Dの没入感はない。

国連のアドバイザGabo Aroraと映画制作者Chris MilkがVRSE.toolsを使って作ったこのムービーは、製作がSamantha Storr、これにUN Millennium CampaignとUNICEF Jordan、およびSamsungが協力している。

今現在、難民や亡命志願者や国内難民の総数は、第二次世界大戦以降で最多である。その半数以上が、子どもだ。

ムービーを見たあと、プロデューサーのSocrates Kakoulidesにインタビューした。

ぼく自身が感動で興奮している様子が、下のビデオでお分かりいただけると思う。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))