IBMが来年1万2000人のレイオフを計画中との報道

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噂は飛び交っている ― そしてIBMの株価が上がっている。同社が全社員の26%、11万8000人という大規模なレイオフを計画していることが報じられている。TechCrunchが調べたところ2種類の筋から人員削減があるとの情報を得たが、そのような規模にはほど遠いという。

複数の情報源がTechCrunchに伝えたところによると、11万8000人という数字は1桁違っており、人数は1万1000から1万2000に近いという ― そして削減は一括には行われない。

IBMに詳しいシリコンバレーインサイダーの一人は、「IBMがそれほどの人数をそれほど早くレイオフすることは考えられない」と語った。

ここ数年、IBMは不調の四半期決算が11期続いている。先週発表されたばかりの最新四半期報告でも、売上は対前年比5.6%減、純利益は27%以上の減少だった。

2014年、IBMは15億ドルを支払って半導体部門を売却した。同年10月に同社はさらに人員再調整に関連してQ4に6億ドルを支出すると発表した。

IBMは自らを再定義するための措置を講じているところでありり、x86サーバーをLenovoに売るなどハードウェアを手離し、クラウド、アナリティクス、およびEコマースの会社へと変遷しようとしている。

IBMは2013年から2014年にかけてSoftlayerを買収して世界13箇所のデータセンターを手に入れ、非常に早く27箇所を追加して現在計40箇所からなる世界規模の総合データセンターとして存在感を高めている。さらにこの数年の間に100社以上のSaaS会社を買収して、サービスとしてのプラットフォーム、BlueMixを立ち上げ、顧客が独自のクラウドサービスを構築する手段を提供している。そして同社は、クラウドサービス・マーケットプレイスを開設し、デベロッパーたちはオンラインで取引きが可能になった。IBMはこのすべてを驚くべき早さで実施した。

その一方でIBMは、数年前にクイズ番組 Jeopardy!のチャンピオンを3人負かしたことで有名になったスーパーコンピューター、Watsonを商品化する等、他の領域にも力を入れている。Jeopardy! で見せた妙技によって世界にWatsonの潜在能力を見せつけると共に、IBMはこれをデベロッパーがWatson上にアプリケーションを作れるクラウドプラットフォームとして商品化し、さらにビッグデータの一般企業向けツールとしてWatson Analyticsを提供している。

以上のすべてから、自らを必死に変え、より重要な優先事項へと焦点をシフトしようとする会社の姿が見える。

ちなみに、過去10年間にHPが実施した大型レイオフは、転職支援や早期退職等のインセンティブから始まった。それが終ってから、会社はレイオフに転じた。IBMがこの膨大な措置を一度に敢行し、短期の早期退職プランを進めることなくいきなりレイオフに進むことは極めて考えにくい。

IBMが重要な組織改革の最中にあり、その変遷が大きな挑戦であることは間違いない。古くて不必要なスキルを持つ労働力を捨て、変わりつつある優先順位を反映する分野の専門知識を持つ人々を雇用することは道理にかなっている。しかしそれは必ずしも大切なものを一緒に捨てることを意味しない。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook