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ウィンクル、2000万円調達でコミュニケーションロボット製作に着手

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スマートフォン向けアクセサリ「AYATORI」を開発するウィンクルは、プライマルキャピタルを割当先とした2000万円の第三者割当増資を実施した。今回の資金をもとに、コミュニケーションロボットの製作に着手するという。ちなみにプライマルキャピタルはインキュベイトファンドが出資をする「ファンド・オブ・ファンズ」の1つ。インキュベイトファンドのアソシエイトである佐々木浩史氏が代表パートナーを務める。

ウィンクルは2014年2月の設立。代表取締役の武地実氏は、大阪大学工学部で原子力について学びつつ、専門学校でグラフィックデザインを習得。その後はTokyo Otaku Modeなどスタートアップ数社にインターンとして参加し、とあるハッカソンにてAYATORIの原型となるプロダクトを企画した。クラウドファンディングの「CAMPFIRE」で資金を集めてプロトタイプを作成し、さらにインキュベイトファンドが実施するインキュベーションプログラム「Incubate Camp」などに参加して製品をブラッシュアップしていった。

2014年8月にはクラウドファンディングの「Indiegogo」で資金を集め(プロジェクト達成金額には満たなかったが、Indiegogoでは集まった金額だけを得ることができる。ただし手数料はプロジェクト達成時より高くなる)、同年12月に製品を発売した。

プログラミング教材にもなった「AYATORI」

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AYATORIはスマートフォンのイヤフォンジャックに挿入して利用するアクセサリだ。あらかじめ自分の趣味をアプリに登録しておくと、同じ趣味のAYATORIユーザーが近くにいるときに、互いのAYATORI内に内蔵されたLEDが点滅する。Bluetooth Low Energy(BLE)で通信する。すでに街コンなどのリアルイベントで利用実績があるほか、神奈川県のある中学校では、プログラミング学習のために200個が導入されているという。

武地氏いわく学校導入はイヤフォンジャック接続というのがポイントだったそうだ。その学校はセキュリティの関係でUSB接続のデバイスが持ち込めなかったのだが、AYATORIはイヤフォンジャック接続で、かつAPIを公開していたため、中学生向けのプログラミング用教材として評価されたという。AYATORIはこれまでに初回ロットの約1000台がほぼ完売という状況で、増産を予定している。

新プロダクトはコミュニケーションロボット

同社は今回の調達をもとに、新たなプロダクトとなるコミュニケーションロボットの設計やプロトタイプ制作を進める。ただしロボットと言ってもモーターで駆動を制御するようなモノではないそうだ。

武地氏は初音ミクのライブ(特殊なスクリーンに初音ミクの映像を映し、同時に音楽を再生することで、あたかもCGが実際にライブを行っているように見せている)を例に挙げつつ、「スクリーンに映ったCGと対話することでコミュニケーションをとったり、接続された家電を制御するようなデスクトップサイズのプロダクトを作る」と話す。例えばユーザーの趣味趣向を聞いて最適なニュースを配信する、天気予報をに回答する、気温が暑いか寒いかを尋ね、その回答にあわせてエアコンの温度を調節するといった具合だそうだ。

ただし、資金調達を発表した時点では、具体的なテクノロジーやプロダクトのイメージ図などは一切公開されていない。

AYATORIの開発実績があるとはいえ、新しいプロダクトについてはまだ何も情報がなくてちょっと不安なのは正直なところだ。武地氏もそれは認めるところで、まずはオープンソースのAIや音声認識などを組み合わせたプロトタイプを年内にも公開するとしている。