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宅配クリーニングのホワイトプラス、YJキャピタルから4億円の資金調達

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宅配ネットクリーニング「リネット」を運営するホワイトプラスは2 月10 日、ヤフーグループのコーポレートベンチャーキャピタルであるYJ キャピタルのファンド「YJ2 号投資事業組合」を引受先とする4億800万円の第三者割当増資を実施したことを明らかにした。

ホワイトプラスは2009年の創業。これまでリネットのほか、宅配トランクルームサービスの「HIROIE」などを展開してきた。2013年8月にはジャフコから3億円を調達し、同年10月にサービスをリニューアル。さらに2014年4月からはタレントの坂上忍さんを起用したCMやテレビ番組のスポンサーをするなどのプロモーションも実施してきた。

リネットは、ネットで商品の引き取り日やお届け日を指定すれば、自宅までクリーニングに出したい衣服を家まで引き取りに来てくれる宅配クリーニングサービス。2013年12月末に4万6548人だった会員数は、2014年12月末には10万5466人と2倍超に増加。サービスを急拡大している。ユーザーは都市部の既婚者が中心だという。またユーザーの増加に合わせて、提携する工場も拡大。リネットのユーザーのクリーニングを専業で行う専用工場が3つ、リネットのクリーニングと自社など他のクリーニングを行う加盟工場が7つあるそうだ。

ホワイトプラス代表取締役の井下孝之氏

ホワイトプラス代表取締役の井下孝之氏

「言葉は悪いが、クリーニング事業は自社が成長する手段の1つでしかない。我々はイノベーションが起こっていない領域の事業をネットとリアルで変えていく企業になりたい。その橋頭堡としてのクリーニングサービスでありトランクルームサービスだ」—ホワイトプラス代表取締役の井下孝之氏はこう語る。

今回の調達で同社が進めるのはサービス品質の向上。「2014年までは『営業の会社』にするべきか迷ってもいたが、今は原価率を上げてでもプロダクトをよくすることに注力している。NPS(ネットプロモータースコア:顧客のロイヤルティを測る指標。0から10で評価される)で10をつけるユーザーがいる一方で、1や0というユーザーもいる。イノベーションが起こっていない領域を変えていくと語っている中で、一部の人だけが満足するサービスにしたくない」(井下氏)。例えば今では、梱包時の緩衝用紙の色をどうするか、安全ピンをつけるかつけないかといった細かな点まで話し合っているという。

ところで、4億円を超える調達によってクリーニング工場の買収や自社工場の立ち上げなどはしないのだろうか? 井下氏はこれを否定し「我々はいわばファブレスのプラットフォームになりたい」と語る。さらにこれまでのクリーニング業界について、「努力しないでも(クリーニング店を選ぶ基準が「近くにあること」という明確なニーズがあって)売れる商材だから、品質のいい会社も悪い会社も生き残っていた業界。だから悪い会社があぐらをかいているとことがある。それをディスラプトしたい」とした。同社は2020年までに会員数300万人を目指す。