spike
adtech

メタップスが43億円の資金調達——人工知能でウェラブルのデータ解析、金融領域にも注力

次の記事

セキュリティ研究家がこれまで集めた1000万件の(本物の)パスワードを一般公開

ここ数日、一部の起業家や投資家の間で話題となったメタップスのコーポレートサイト。同社の資本金がこれまでの9億4753万円から50億6368万円(資本準備金含む)に増加していたのだ。その詳細が明らかになった。日経新聞の報道でもあるとおり、同社は第三者割当増資などで合計43億円の資金調達を実施したという。直近では2014年7月にgumiが50億円の資金調達を実施しているがそれに次ぐ金額となる。

増資の引受先に関しては公開していないが、米シリコンバレーのベンチャーキャピタルのほか、国内事業会社などが中心で、今後事業提携などを通じて随時公開していくとしている。同社は明言していないが、複数関係者の証言によると米証券大手のゴールドマン・サックス・グループからの出資も含まれると見られる。

AIと金融領域を強化

今回の大型資金調達をもとに、メタップスでは人工知能(AI)の利用拡大と金融領域への投資を世界規模で強化するとしている。

メタップスではこれまで、アプリの分析や広告配信の最適化による集客、収益化までをワンストップで提供するアプリ開発者向けプラットフォーム「metaps」を提供してきた。導入アプリは世界12億ダウンロードを達成している。

そんなmetapsだが、裏側の仕組みとして、2013年頃からデータ解析に注力してきたのだという。同社代表取締役CEOの佐藤航陽氏は電話取材で、「今までなら広告での獲得単価がいくらかということが分かればよかったが、今ではその先でユーザーがどういう行動をしているか、さらには1週間後どう動くかといった予測が求められるようになってきた。これには人工知能がユーザーの行動を学習していく必要がある」と語った。metapsのサイト上でもすでに「人工知能によるアプリ収益化支援」とうたっている。

メタップスでは今後、この人工知能をベースにした解析をウェアラブル端末や自動車などに横展開。さまざまなデータの解析を進めていくという。2016年までに約8億人にリーチ可能なインフラ作りを目指すという。

また同時に無料オンライン決済サービス「SPIKE」を中心に、総合的な金融サービスを展開するとしている。SPIKEは現在5万アカウントを突破しているが、「決済サービスだけでなく、その周辺領域が重要だと考えている。我々はそういった領域に注力する」(佐藤氏)とのこと。金融領域の強化に向けて、元経済財政政策担当大臣、元金融担当大臣の竹中平蔵氏が経営顧問に就任している。