Logbook

Logbookはアナリティクスを放置してる人でも使えるアプリ解析ツール

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とりあえずGoogle Analyticsを入れてみたけど、何を見ればわからず放置してしまった……。そんな専門知識がない人でも、サービスの課題を発見できることをうたうアプリ解析ツールが「Logbook」だ。

利用するにはまず、ウィザード形式でサービスのジャンルや想定利用頻度などの質問に答える。それから、iOS/Androidアプリ用のSDKから専用のコードをアプリに埋め込めむだけで、サービス改善にあたって計測すべき指標を自動で表示してくれる。

知識ゼロでも「AARRR」モデルで課題を発見

Logbookが表示する指標は、グロースハックの改善プロセスとして用いられている「AARRR」(アーと読む)に沿った数値。AARRRはユーザーの行動を次の5段階に分類して、指標を追う。

・Acquisition(獲得)
・Activation(活性化)
・Retention(継続)
・Referral(紹介)
・Revenue(収益)

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AARRRが既存のモデルと何が違うかというと、ユーザー数や収益だけに注目しがちな「表面的な」マーケティングから脱却できる点だ。AARRRは、サービスのどの部分にどういった課題があるかが明確になるため、対策がとりやすくなるメリットがある。

Google Analyticsを放置しているようなユーザーでは、AARRRの指標を設計するのは難しそうだが、Logbookはウィザード形式の質問に答えるだけで、自分のサイトやアプリに適したAARRR指標を設計してくれるので、知識ゼロでも使えるというわけだ。

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例えば、CGMサイトを運営している場合、ユーザーが登録後7日以内にコメント投稿を行った比率がわかったり、ECサイトであればユーザーが商品購入後30日以内に再度、商品を購入した比率といったことがわかる。

Logbookが自動生成したAARRR指標のうち、課題がある場合は赤い画面でハイライト表示する。課題がある指標については、改善につながるためのネット記事を紹介したり、Kaizen Platformをはじめとするサイト改善サービスのリンクを紹介する。

アドウェイズとグローバル・ブレインから数千万円を調達

競合となるのは、広義ではGoogle Analyticsが挙げられるが、ピンポイントではFlurryやMixpanel、Localyticsがある。これらとの差別化ポイントについて、Logbookを運営するpLucky代表取締役CEOの林宜宏氏はこう説明する。

「最大の差別化ポイントは、初心者でも何を見るべきかがわかる指標や対応策を提案できる点。また、『Aという行動をした後X日以内にBという行動をした』という指標が作れるのは、Logbookだけです。」

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現在は無料のアルファ版を公開中で、主にウェブサイト向けに300ユーザーが登録。今後はアプリユーザーを増やし、年内に正式サービスに移行する。料金体系は月額料金+従量制を検討している。例えば、DAU(デイリーアクティブユーザー数)1万人のECアプリであれば月額5万円程度になるという。

想定ユーザーはECやニュースメディア、ユーザー投稿型メディア、ユーティリティ、ゲームなど多様。林氏は、「とりあえずワーッとプロダクトを作って、改善に手が回らないスタートアップは少なくない。Logbookが改善サイクルを回すための気づきになれば」と話す。

3月16日には、アドウェイズとグローバル・ブレインを引受先とする第三者割当増資を実施し、数千万円(金額は非公表)を調達した。エンジニアやデザイナーを採用し、正式リリースに向けて製品を強化する。pLuckyは2013年5月にも、サイバーエージェント・ベンチャーズから資金調達を実施している。