Facebook、iPhoneアプリユーザーにワンタッチでSafariにログインさせて、広告追跡を強化

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毎日3500万人のiOSユーザーが、Facebookのログイン画面でブロックされ、その半数が諦めている。だからFacebookは、ユーザーがSafariでFacebookにワンタッチでログインできる新ツールをテストしている ― アドレスとパスワードを入力する人は殆どいないからだ。これでユーザーの不満が緩和されると共に、Facebookの広告追跡が強化される。

Facebook Safari Login元TechCrunchライターのMG Sieglerがテストを発見し、Facebookはその後私の問い合わせに詳しく答えた。

テストではユーザーがFacebookのiOSアプリで外部リンクをクリックすると、Facebookの内蔵ブラウザーではなくSafariに飛ぶ。ただし、目的地へ行く前に、Facebookは全画面表示で、ユーザーにSafariでFacebookにすぐログインできるボタンを押すようお願いする。

画面の説明には「’Yes’をタップすると、一部のウェブサイトにサインインしたり、いいね!やコメントを付けるのが簡単になり、訪問するサイトに応じてより適した広告が表示されるようになります」と書かれている。

つまり、FacebookのOSレベルのシングルサインオンは、ネイティブアプリ内でのインスタントログインを可能にするが、Safari内にまでは適用されない。通常、ユーザーはメールアドレスとパスワードでログインし、時には2要素認証を完了するという手間をかけている。Facebookの新しい小技は、ログイントークンをメインアプリからSafariに渡すことによって巧妙に問題を解決しようとしている。

では、実際これで何が良くなるのか?いくつか例を見てみよう:

Facebook Logged OutiPhoneのメールやカレンダーからFacebookイベントのリンクを開こうとすると、通常そのURLはSafariに渡される。しかし、サイトへ行くと面倒なログインを要求される。自動でログインできるようになれば、イベントや投稿等、Facebook内のものなら何でもすぐに見ることができる。

Safariでニュースサイトを訪れて、いいね!ボタンを押したり、Facebookのコメントウィジェットを使おうとした時も、同じようなログインの壁に遭遇する。これがすぐにシェアしたりコメントできるようになる。

例えばUPSのようにFacebookログインを使っているサイトに行くと、手動でログインしなければならなかった。このテストでは、ログイン画面を通らずに直接データ利用許可へ進む。

いずれもユーザーに優しく、Facebookのコンテンツやウィジェットや連携アプリとの親密度を高めるかもしれない。しかしFacebookにとって本当の利益は、ユーザーがSafariにログインしていると、そこでどこのウェブサイトを訪れたかという情報を集められることだ。

Facebook Connectや広告ネットワーク統合を使っているサイトはユーザーを識別できるので、さらにパーソナライズされた広告を見せられる。Facebookにとってもっと重要なのは、それらのサイトが訪問データをFacebookに戻すので、自社サービスのターゲティングを改善できることだ。ユーザーはショッピングサイトを閲覧した後、Facebookに戻ってからその店の商品の広告が見られかもしれない。

そして、それがFacebookとGoogleが大きな優位性を持つ理由だ。携帯電話はデスクトップ機のように伝統的なブラウザークッキーを収集しない。しかし、両巨人はユーザーにログインさせられるため、クッキーがなくても、どこへサーフィンしたかを知ることができる。そうやって彼らはモバイル広告を独占しているのである。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook