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Carbon3DがGoogle Ventures他から1億ドルを調達―製造業で3Dプリントが実用化へ

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3Dプリンターのスタートアップ、Carbon3Dは1億ドルの新たな資金の調達に成功した。これによって3Dプリンターの利用はプロトタイプ製造から製品量産の段階に飛躍することが期待される。

今回のシリーズCのラウンドをリードしたのはGoogle Venturesで、これに既存投資家のSequoia Capital、Silver Lake Kraftwerk、Northgate Capitalと新規のYuri Milner、Reinet Investments、F.I.Sが加わった。

Carbon3Dのプリンターはどことなくターミネーターの映画を思わせるが、実は共同ファウンダーのJoseph DeSimone自身が「ターミネーター2からインスピレーションを受けた」と書いている。このプリンターは現在一般的な積層式ではなく、化学的な光硬化プロセスを用いており、従来製品より出力速度が100倍も速いという。DeSimoneは次のように説明している。

Google VenturesのAndy Wheeler「Carbon3Dのテクノロジーは 3Dプリンティングをプロトタイプ用途から製品の製造の段階に推し進めることを可能にする力を持っている。その理由はまず第一に圧倒的なスピードだが、それに加えてきわめて広い範囲の素材が利用できることも重要だ」と述べた。

事実、Carbon3Dはこれまで使えなかった素材を用いてリモコンのケースから椅子の肘掛まで複雑な形状のパーツをプリント可能だ。

Carbon3Dはフォード・モーターズや特殊効果スタジオのLegacy Effectsを始め、すでに自動車、宇宙航空、家電などの企業十数社で採用されている。

Carbon3Dが出力するパーツの多くは、それまで射出成形によって製造されていた。射出成形には金型が必要になるため、製造量が少ない場合はきわめて高くついてしまう。しかし長期的にみればもっとも大きなインパクトがあるのは、Carbon3Dによってまったく新しい構造のパーツが製造できるようになることだろう。

たとえば航空機のフレーム材に使われている高張力鋼を最適の構造のプラスティックに置き換えてCarbon3Dで製造することができるようになるかもしれない。

Carbon3Dプリンターは現在ベータテス中だが、今年中に市販が開始される予定だ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+