ユーザー行動でサイトBGMを変える、イスラエルのrighTuneにサムライが10万ドル投資

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サムライインキュベートがイスラエルで投資を加速している。Dopa Musicも最近、サムライインキュベートから投資を受けたスタートアップの一社だ。 今年5月にサムライインキュベートから10万ドルを調達した。彼らは、ウェブサイトのBGMの効果測定を行い、サイトとのパフォーマンスを機械学習で最適化するrighTuneというサービスを展開している。

TechCrunch Japanは、Dopa MusicのファウンダーであるErez Perlmuterに話を聞いた。ウェブサイトの視覚的なUIやUXを分析するツールは数多くあるが、音楽という聴覚的なUIやUXを設計するために必要な情報を提供するツールは少ない。Perlmuterは、ファッションブランドやホテルやスパなどのブランドイメージが重要となる企業にとって、音楽は感情に訴え、ブランドイメージを伝えるのに効果的な方法であると説明する。

righTuneの利用方法は次の通りだ。ウェブサイトのオーナーがrighTuneのコードを自社のウェブサイトに埋め込むと、サイトの訪問者は音楽を視聴することができるようになる。ブランドイメージをrighTuneに予め伝えることで、それに見合ったプレイリストがBGMとして流れる。righTuneは、訪問者のサイト上の行動、例えば、訪問ユーザーの購入率、サインアップ率、滞在時間を測定している。それらのデータを元に、righTuneの機械学習エンジンがユーザーのエンゲージメントとサイトのパフォーマンスを最も高めるBGMを検証し、プレイリストを調節する。rightTuneの検証結果は、ダッシュボードから把握することができる。

現在、righTuneは1000ほどのサイトに導入されているそうだ。ファッションブランドを中心とするEコマースサイト、実店舗のあるレストラン、スパやホテルが多いという。「実店舗で流れる音楽のエンゲージメントを計測することはできませんが、righTuneで得た知見を実店舗に応用することもできます」とPerlmuterは言う。

righTuneによる音楽の分析でどのようなことが分かるのだろうか。Perlmuterは、例えば、午前中は一般的に落ち着いた音楽が好まれるが、午後になるとテンポの速い、エネルギッシュな音楽が好まれると説明する。また、購買を決定する場面などでもアップビートな音楽が購買を促すきっかけになると言う。

クライアントはアメリカ、ヨーロッパではイギリス、フランス、ドイツのユーザーが多いそうだ。また、righTuneはホームページビルダーのWixと協力し、アドインツールを提供している。クライアントは難しい設定をしなくてもrighTuneをサイトに導入することができる。今回サムライインキュベートの投資で得た日本とのつながりを活かし、日本への展開を視野に入れているという。日本には大小の様々なオンラインビジネスがあり、さらにはカラオケもあって音楽に親しんでいる国であることから、righTuneの成長が期待できる市場だとPerlmuterは言っている。

更新情報:投資金額を追記いたしました。