Appleは人工知能と機械学習関連のエンジニアの採用を強化する予定

次の記事

「モノのインターネット」に必要な5つの階層

ロイター通信によるとAppleは最低でも86名の人工知能と機械学習の専門家を採用しようとしているらしい。iOS 9の主要機能が「Proactive提案」なのも理由の一つだろうが、Appleはスマートフォンを更にスマートにする考えのようだ。

Appleはこれまでモバイル端末のデジタルアシスタントの分野では遅れを取ってきた。Siriは音声入力のインターフェイスの先駆けではあったが、Google NowはiOS 8で提供していないスマートな機能を多く提供している。

しかし、次のような機能がiOS 9に搭載される予定だ。検索画面は、ユーザーのいる場所や行動を元にアプリや連絡先を提案するようになる。例えば、自宅にいる時はゲームを薦めたり、仕事にいる時はビジネス向けのアプリを薦める。

カレンダーとメールでは、iOSは過去のイベントやメールを参照して、メールの受取人やイベントを提案する。他には、モバイル端末を車のBluetoothに接続した場合、iPhoneはユーザーがドライブする時にいつも聞いている曲を元にプレイリストを提案する。

カレンダーは次のミーティングに向かうために何時に出発すれば良いかを知らせたり、フライト時間や予約をカレンダーに入力するよう促す。また、iPhoneユーザーはSiriに誕生日パーティーの時の写真を表示するように指示するなど、Siriに色々なことを依頼できるようになる。

しかし、今日の採用の噂からするとAppleはそこで留まる予定ではないようだ。採用される機械学習エンジニアはAppleで難しい課題に取り組むことになるだろう。Appleは6月に開催されたWWDCでユーザーのプライバシーの重要性を強調していた。例えば、iMessageは暗号化したプロトコルを使用しているため、AppleはiMessageを分析してそれを元にパーソナライズした機能を提供することはできない。Appleがユーザーのメッセージの内容を見ることは決してないのだ。

一方Googleは、Google Nowをこれから登場予定のGoogle Now on Tapで強化を図る。Android Marshmallowではユーザーはモバイル端末で起きていることに連動した情報を得ることができる。例えば、ホームボタンを長押しするとSpotifyで聞いている曲の歌詞を見たり、友人がテキストメッセージで送ったレストラン候補のレビューを検索することができる。

Appleは少しずつだが、追いつこうとしている。iOS 9では、画面上の情報を元にSiriにリマインダーを設定することができる(「車に乗る時にこの場所のリマインダーを送って」といった具合だ。)iOS 10では更に多くの機能が期待できるだろう。Appleがプライバシーを守りながらどこまでできるかに注目しよう。

[原文へ]

(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter