Hyperloop One、ヘルシンキ/ストックホルム間340kmを30分で結ぶ真空ポッドシステムを提案

次の記事

CanonicalとPivotalのパートナーシップでUbuntu LinuxがCloud Foundryの推奨オペレーティングシステムになる

Shervin Pishevarのスタートアップ、Hyperloop Oneは新たな記録を打ち立てた。といって先日のネバダの砂漠での実験線の成功ほど華々しくはないだろうが、ビジネス・プランを提案した。

Gizmodoによればビジネス・プランはエンジニアやコンサルタント企業のKPMGと提携してフィンランドのヘルシンキとスウェーデンのストックホルムをポッド式のHyperloop交通システムで結ぶ計画を投資家に説明するものだ。

Hyperloop Oneのプレゼンはシステムと投資の両面を説明するものだったが、 その中には2都市を結ぶ現在の交通ルートが3時間かかっているにのに対して、新システムが実現すれば30分に短縮されること示したスライドがあった。3時間という空路の所用時間には都心と空港の移動に通常必要とされる時間が含まれている(遅延や乗り遅れなどの障害なしの場合)。これに対してHyperloopは出発から到着まで正味28分となっている。

hyperloop-one-stockholm-helsinki-route

Hyperloopシステムに馴染みがない読者のために説明すると、これはもともとイーロン・マスクが発案したテクノロジーで、減圧したチューブの中を高速でポッド式の乗客カプセルを走らせる新しい交通システムだ。真空に近いチューブの中は空気抵抗がゼロに近い。磁気浮上と組み合わせることによって大幅に抵抗を軽減し、従来の交通方式の速度限界を大幅にアップすることができるとされる。マスクは発案者ではあるものの、このシステムに割く時間がないとして、自身では実用化を手がけないと述べている。

PishevarのHyperloop Oneはマスクを継承してこのアイディアの実現を図るものだ。同社は上で触れたように、この5月、ネバダの砂漠で小規模ではあるが技術的には大きな達成である試験線の運転に成功している。またほぼ同時期に8000万ドルに資金調達し、社名もHyperloop TechnologiesからHyperloop Oneに改めた。最近同社は大規模なリストラを経験し、CTO、共同ファウンダーのBrogan BamBroganが離任している。

今回発表された案は計画の細部まで固めたものではない。しかし大まかな建設費用は計算されており、210億ドル〔2.1兆円〕をやや超える程度だという。年間の利益が8億8500万ドルと推計されており、これが正しければ建設費の回収にはそれほど長期間を要しない(国際的な公共交通システムの建設としては、という但し書きがつくが)。【略】

Hyperloop Oneの計画にいくらかでも実現の可能性が含まれるとしたら、われわれは「都市圏」という言葉の意味を考え直す必要が出てくるかもしれない。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+